竿燈まつり2002(秋田市)
2002年8月3日(土)
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午後7時、各町内から竿燈が竿燈大通りに入場する。笛や太鼓のお囃子が会場内に満ち溢れ、否が応にも祭り気分が盛り上がる。今年の竿燈は全部で228本。市内の町内会のほか、企業や官庁、学校なども参加している。午後7時30分、一斉に竿燈の演技が開始された。太鼓の囃子も、それまでの流し太鼓から本太鼓に替わっていた。
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竿燈まつりは、提灯を稲穂に見立てた五穀豊穣を祈るまつりで250年の歴史を誇る。青森ねぶた、仙台七夕と並んで東北3大祭りと称されることもあって、毎年県外から多数の観光客を迎える。今年も4日間の祭り期間中に120万人あまりの人が見物に訪れるとか。この日も両側の歩道一杯に観客があふれ返っていた。あらためて、桟敷席のありがたさをかみしめる。
竿燈は、差し手が次々と竿を継ぎ挿していき、長いものになると20メートル以上の高さに及ぶ。それを手や額、肩、腰、時には口などで支えるのは相当の熟練を要する。ドッコイショ、ドッコイショという掛け声に後押しされ、いとも容易く竿燈を上げているように見えるが、かなり大変な作業なのである。よく見ていると、企業や学校の竿燈に比べ、各町内会の上げる竿燈の差し手が上手く見えるのは、代々引き継がれる伝統のなせる技なのだろうか。この日は風もあまりなく、穏かな天候であまり波乱もなく終了した。