秋田わか杉国体開会式

2007年9月29日(土)
 秋田県としては46年ぶりとなる国民体育大会「秋田わか杉国体」の開会式が、天皇・皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、秋田市雄和町の県立陸上競技場で開催された。
※写真をクリックすると大きな写真(600×450pix)になります。
 まずは、オープニングセレモニー。炬火台下に突如現れたのは、北秋田市で発見された「笑う土偶」のモニュメント。フィールド一杯を使って繰り広げられるパフォーマンスは、とても良く整っていて素晴らしかった。
 バトントワラーと国体旗、そして楽団員を先頭にして、北海道から順番に選手団が入場してきた。昨年の開催県である兵庫県の入場。「秋田わか杉国体の成功をお祈りします。昨年は、のじぎく兵庫国体へのご声援ありがとうございました。」との横断幕が目に付く。
 さらに、来年開催の大分県の入場。またまた「秋田わか杉国体の成功をお祈りします。」との横断幕が。大分国体のマスコットキャラクターは「メジロン」というらしいが、秋田国体の「スギッチ」とよく似たキャラクターである。ロイヤルボックスからは、天皇、皇后両陛下が、選手たちに向かって盛んに手を振っていた。
 最後に秋田県の選手団が入場してきた。地元とあって、すごい数の選手団だ。行列が400メートルトラックの約半周を占有している。
 フィールド一杯に並んだ、色とりどりのユニフォームの選手団が、青空に良く映える。続いて、県内各地域で採火された炬火の最終リレーランナーが会場に入場。一団となって、メインスタンド前を通る。
 メインスタンド前で、往年の名ランナー山田敬三さんにバトンタッチする。山田さんはボストンマラソンで優勝し、前回の昭和36年に開催された秋田国体でも、炬火の最終ランナーを務めた人だ。山田さんから、最終ランナーの若い男女に炬火が引き継がれる。46年前の「秋田まごころ国体」と、今回の「秋田わか杉国体」のリレーを象徴するような印象的な演出だ。
 二人の最終ランナーによって、バックスタンドに設置された炬火台に炬火が点火される。開会式一番の見せ場である。開会式の最後は、秋田県選手団代表による選手宣誓。各県の旗手たちが中央の宣誓台に集合する。宣誓を受けるのは、日本体育協会会長の森喜朗元首相。天皇杯、皇后杯も並んでいる。
 このあと11日間にわたって県内各地で繰り広げられた国体で、秋田県は見事天皇杯、皇后杯を手に入れることができた。秋田県が大いに盛り上がった11日間であった。
 秋田わか杉国体のあと、10月13日から3日間にわたり開催された全国障害者スポーツ大会「秋田わか杉大会」。その閉会式には歌手の北島三郎が登場し、「祭り」を歌ってくれた。このサプライズに、整列していた選手たちがステージに殺到。閉会式にご臨席された高円宮様も退場時間を延ばされて、サブちゃんをご覧になっていた。一連の国体、障害者スポーツ大会のフィナーレに、まさに相応しい盛り上がりだった。
index