秋田の桜2010

2010年4月24日〜5月9日
 勢至公園(にかほ市)
 4月になっても冬のような天気が続くせいか、今年の桜は開花が異常に遅い。秋田市内でも今頃になってやっと開花したほどで、昨年に比べると10日も遅いそうだ。こんなときは、桜の開花を今か、今かと待ちわびている私のような平均的日本人にとっては、県内で最も早く花見が楽しめる場所にどうしたって注目が集まってしまう。というわけで、今年もまたにかほ市金浦にある勢至公園に花見に出かけてみた。・・・続きを見る

 浜館公園(由利本荘市)
 由利本荘市西目地区にある浜館公園は、日本海に面した小高い丘の上にあり、とても見晴らしの良いところだ。この公園は、鳥海山や周囲の山々、そして日本海を桜と一緒に眺めることが出来る桜の名所でもある。・・・続きを見る

 西目ハーブ通り(由利本荘市)
 由利本荘市西目地区にあるハーブガーデン。その隣地にある休耕田には、春は菜の花、夏はひまわりが一面に植えられ、花の迷路としても楽しまれている。とくに春には、ハーブガーデンから西目高校に通ずる1.5キロにも及ぶ道路の桜並木が桜色一色に染まり、菜の花の黄色と桜のピンクの見事なコラボレーションが楽しめる。・・・続きを見る

 日吉八幡神社(秋田市)
 秋田市八橋の運動公園に隣接する日吉八幡(ひえはちまん)神社は、県内で唯一多重塔がある場所として知られる。神社の境内に仏教建築物の三重塔があるというのも不思議な話だが、神仏習合の特異な形態ということなのかもしれない。随神門(神社山門)から入ると、目の前に朱塗りに彩られた木造三重塔が現れる。その前に、桜の木が植えられており、花が咲く時期には、サクラの花と三重塔が絶妙にマッチしてとても美しい光景に出会える。・・・続きを見る

 千秋公園(秋田市)
 秋田駅に程近い千秋公園は、秋田藩佐竹氏の居城だった久保田城跡で、さくら名所百選にも選ばれている秋田を代表する桜の名所だ。いつもの年ならGW前に桜の花は散っているはずなのに、今年の異常気象の影響で、連休に入ってからがちょうど見頃となった。千秋公園の桜祭りは、期間を延長して4月29日までやっていたのだが、この日(30日)は出店や舞台などが撤去されたあとで、いつもの静かな公園に戻っていた。たまには、こんな花見もいいものだ。・・・続きを見る

 太平川堤(秋田市)
 我が家の近くを流れる太平川の堤は、私の好きな散歩コースの一つである。ここの堤に植えられている桜は、そのボリューム、密度の濃さ、花の美しさにおいて、秋田で一番ではないかと個人的に思っている。少なくとも、千秋公園の桜よりは、こちらの方が数段綺麗だ。堤の両側を一周すると3キロほどになり、健康ウォーキングに最適なのもまたいい。・・・続きを見る

 新屋地区の桜(秋田市)
 新屋地区で桜の花見をするなら、お奨めの場所が2ヶ所ある。一つは、新屋駅から公立美術工芸短期大学に通じる遊歩道。ここは、今はアトリエももさだとなっている旧国立食糧倉庫まで、新屋駅から貨物専用線が引かれていた場所を遊歩道に整備したもの。この遊歩道の両脇に新屋郷士会の人たちが植栽した桜が、20年ほどの歳月を経て、ちょうど見頃になってきた。・・・続きを見る

 高清水公園(秋田市)
 秋田市北部にある高清水公園は、奈良時代から平安時代にかけて、中央官庁の出先機関である秋田城(出羽の柵)があった場所である。今は、当時の門や井戸、水洗便所などが復元され、歴史公園として整備されている。・・・続きを見る

 角館武家屋敷通り(仙北市)
 4月30日に年次休暇を取ったので、今年のGWは7連休となった。今年は、桜の開花が遅れたことから、ちょうどGWと花見の時期が重なった。そのため、連休の休みを利用して、思いっきり秋田のサクラを堪能することができた。こんなに沢山の桜を見たのは、生まれて初めてのことかもしれない。・・・続きを見る

 角館檜木内川堤(仙北市)
 角館で武家屋敷の枝垂桜とともに桜の名所となっているのが、檜木内川堤に植えられているソメイヨシノの並木だ。2キロにも及ぶ桜のトンネルとなっており、国の名勝にも指定されている。現天皇陛下の誕生を記念して昭和8年に植えられたものだそうだ。・・・続きを見る

 八乙女公園(大仙市)
 大仙市中仙地区はドンパン節の発祥の地として知られているが、その中仙にある桜の名所が八乙女公園である。ここは、十世紀初め、当時勢力を誇った安倍氏の防衛拠点として開発された八乙女城跡で、そこに2千本余りのソメイヨシノが植えられている。・・・続きを見る

 おしら様の枝垂れ桜(湯沢市)
 湯沢市横堀地区(旧雄勝町)にある「おしら様の枝垂れ桜」は、北東北屈指の一本桜として近年注目を浴びつつある。昨年、写真家三好耕三氏の作品展「SAKURA 櫻覧」で、「全国名桜10本」に選ばれ、カメラ雑誌(日本カメラ12月号)にも掲載されたため、その注目度は全国にまで広がった。地元の人たちが運営する無料休憩室には、この春ここを訪れた人たちの短歌が展示されていた。それを見ていると、遠くは佐賀県など全国各地から、この桜を見に来ていたことがわかる。・・・続きを見る

 萬松寺のシダレザクラ(大仙市)
 毎年、桜の時期になると見に行きたくなる一本桜が、県内にはいくつかある。一つが湯沢市の「おしら様の枝垂れ桜」であり、もう一つが大仙市の「萬松寺のシダレザクラ」である。しかしながら、萬松寺のシダレザクラは、これまで花の最盛期に出会ったことがなかった。幸いにして、今年は桜の開花が遅れたため、ちょうどGWの連休と桜の見頃が重なった。そこで、5月1日、3日、5日と3日間通って、やっと満開のシダレザクラに出会うことができた。・・・続きを見る

 カスミ桜(由利本荘市)
 由利本荘市大内町にあるカスミ桜は、樹齢400年以上、幹回りが4.6mに及ぶ古木で、県の天然記念物に指定されている。しかしながら、昭和38年の台風と昭和41年の豪雪で2本ある支幹の両方とも折損してしまい、大いに美観を損ねてしまった。それでも、天然記念物の指定は取り消されず、県教育委員会の指導で今なお、綺麗な花を咲かせている。・・・続きを見る

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