秋田駒ケ岳2008年初夏
2008年6月22日(日)
※写真をクリックすると大きな写真(640*480pix)が見られます。 登山道に咲く花々は、「秋田駒ケ岳に咲く花」のページをご覧ください。 |
東北を代表する花の山、秋田駒ケ岳に登る。秋田駒ケ岳は6月から8月までなら、いつ訪れても豊富な高山植物の花々が迎えてくれるが、今回は雪解け後に咲く花々が見られた。 |
10:02 | 10:16 |
秋田駒ケ岳は登山シーズンの6月から10月までマイカー規制が行われている。そのため、八合目登山口まで路線バスで行かなければならない。今回は高原温泉の「アルパこまくさ」バス停から、9時27分発のバスに乗って八合目登山口に向かった。登山口到着は9時52分。まずは、新道コースをたどり、阿弥陀池を目指す。 |
10:28 | 10:50 |
新道コースには、まだ雪が残っている場所があった。足元を気にしながら慎重に歩を進める。片倉岳の赤土の広場では霧のためよく見えなかった田沢湖が、阿弥陀池手前のところで一瞬顔を見せてくれた。 |
11:04 | 11:19 |
新道コースでは、ミネザクラが咲いていた。夏の登山ではなかなか見ることが出来ない花だが、今回は雪がまだ残っている中での登山だったため、沢山見ることができた。 阿弥陀池の避難小屋で小用を足す。ここには水場もあるので途中休憩にはもってこいの場所である。 |
11:48 | 11:53 |
阿弥陀池小屋から横岳に向かい、そこで昼食を取る。昼食の場所をどこに選ぶかも、登山の楽しみの一つだ。横岳は阿弥陀池越しに見る男女岳(秋田駒ケ岳の最高峰)の眺望が素晴らしいのだが、生憎の霧で何も見えなかった。代わりにコケモモが小さな花を咲かせていた。 |
12:02 | 12:06 |
横岳で昼食を取ったあと、火山砂礫に覆われる大焼砂に向かう。今回の登山の目的の一つが、大焼砂のタカネスミレの群落を見ることだった。予想に違わず砂礫地一面に広がるタカネスミレの大群落は見事の一言。秋田駒ケ岳を代表する花の一つは、間違いなくタカネスミレである。 |
12:16 | 12:18 |
大焼砂からは女岳越しに田沢湖が遠望できた。秋田駒ケ岳の魅力は高山植物の豊富さにあることは言うまでもないが、眺望としての田沢湖の存在もまた大きい。大焼砂から今度は火口原の中にある馬場の小路に向かう。 |
12:18 | 12:26 |
大焼砂に広がる砂礫地の片斜面を馬場の小路に向かってトラバースする。ここの砂礫地にはポツリポツリとコマクサが散見できた。コマクサが見頃を迎えるのはもう少しあとのことになる。 馬場の小路はチングルマの群生が見られるところで、別名ムーミン谷と呼ばれている。最盛期には火口原一面がチングルマの大群生に覆いつくされ、息を飲む美しさになるのだが、残念ながらまだ時期が少し早過ぎたようだ。 |
12:32 | 12:36 |
馬場の小路は、まだ雪に覆われているところが多く、木道も雪に隠れていた。馬場の小路から険しい山容を見せている男岳を望む。ところどころに残る雪がアクセントになっていて、緑色の山が一層引き立って見える。 |
12:42 | 12:42 |
男岳と女岳の間の雪が消えた斜面には、早速チングルマが咲き、小群落を作っていた。大群落とまではいかないが、それでも十分美しい。 |
12:44 | 12:49 |
馬場の小路でチングルマと並んで群生を作っているのがヒナザクラ。ヒナザクラは東北地方の高山にだけ咲く花で、小さく可憐な花だ。ヒナザクラが風に揺れている様は、健気で可愛らしくもあるが、写真家泣かせの花でもある。 馬場の小路から男岳と馬の背の分岐に向かう急な坂道を登る。男岳のゴツゴツとした岩肌が目の前に迫る。 |
12:53 | 12:57 |
男岳斜面にはシラネアオイが群生を作っている。シラネアオイは一輪咲いているだけでもよく目立つ花なのだが、斜面に広がる群生を見ていると、これが秋田駒ケ岳の実力なのだと頷かされる。秋田駒ケ岳は花の種類の多さはもちろんだが、花の量の多さにおいても群を抜いている。 |
12:59 | 13:13 |
男岳の急峻な斜面を登りながら後ろを振り返ると、山頂付近がぽっかりとへこんだ小岳の全容が見える。その小岳を取り巻くように、これまで歩いてきた馬場の小路の木道が小さく見える。男岳と馬の背の分岐に到着。ここまで来ると登りで通った阿弥陀池が目の前だ。 |
13:23 | 13:27 |
阿弥陀池に戻り、ここからは登りで通った新道コースを引き返す。登りのときは霧がかかっていたため視界が十分に利かなかったが、下りは霧が晴れて田沢湖や、遠く森吉山までよく見えた。 |
13:30 | 13:38 |
帰りは14時5分発のバスに乗りたかったので、急いで下りる。途中、団体さんが前を歩いていたが、一人急いで下りているのを見て、道を譲ってくれた。今回もまた数多くの花に出会えたが、それは別ページに掲載しているのでご覧下さい。 |