秋田駒ケ岳2009年夏

2009年7月11日(土)

※写真をクリックすると大きな写真(640*480pix)が見られます。

 山には一人で登ることが多いが、今回は妻と二人で秋田駒ケ岳に登った。秋田駒ケ岳はご存知のとおり高山植物の宝庫で、全国各地から花を見に登山客が訪れる。この日も、大勢の登山客で賑わっていた。

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 登り始めてまもなくすると、八合目の登山口駐車場が見える。夏場の登山シーズンは、マイカー規制が行われていて、登山客は原則路線バスで、この八合目まで来なければいけない。しばらくして後ろを振り返ると、山並みの向こうに山頂がちょこんと尖った乳頭山が見えてきた。山並みは、手前から、笹森山、湯森山、笊森山と続いている。

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 片倉岳岳の展望台までおよそ30分。そこからは目の前に田沢湖が見えてくる。登山道左手の山が、秋田駒ケ岳最高峰1637メートルの男女岳(おなめだけ)だ。

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 阿弥陀池に繋がる木道までくると、目の前に男岳(おだけ)が見えてくる。いつもの年なら、この時期の男岳斜面はニッコウキスゲの黄色い花で一杯のはずなのに、今年はまったくと云っていいほど花の姿が見えない。どういう訳だろう。阿弥陀池を一周したあと、男岳山頂を目指す。

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 男岳山頂に向かう登山道脇の岩場にエゾツツジがピンクの花を咲かせていた。男岳山頂に到着。山頂では、二人連れで訪れていた妻の職場の同僚とバッタリと遭遇。男岳山頂は、そこで昼食を取る人が多いので、結構知り合いと出会うことが多い。

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 男岳から馬場ノ小路に向かう。その登山道脇に咲いていた花。
左がオノエラン、右がミヤマキンバイ。

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左:ミヤマキンポウゲ、右:シラネアオイ

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 秋田駒ケ岳の中でももっとも好きな場所が、この馬場ノ小路である。ここはチングルマの大群生やヒナザクラが見られる湿原だが、時期が少し遅かったのだろうか。花はチラホラとしか見られなかった。右の写真は、アオノツガザクラ。

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 馬場ノ小路に咲く代表的な花。左がヒナザクラ、右がチングルマ。ボクは、このヒナザクラが大好きである。小さな花で、いつも風に揺れているので、写真を撮るのが難しい花でもある。

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 チングルマを少しアップにしてみた。馬場ノ小路を過ぎたあたりで後ろを振り返ると、女岳の向こうに田沢湖が再び顔をあらわした。秋田駒ケ岳の魅力は、花はもちろんだが、田沢湖の眺望にあることはいうまでもない。

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 大焼砂から、いま歩いてきた馬場ノ小路や小岳、女岳を見下ろす。大焼砂は、いつも下りのルートで使うのだが、今回初めて登りで歩いたところ、足元が火山砂礫で覚束なく、とても疲れてしまった。ここは、下りで使うのが正解だと、あらためて実感した。右は、コケモモの花。

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 大焼砂から横岳山頂を通り、焼森に向かう。シャクナゲの花が綺麗だ。途中、トンネルのような穴が開いている岩を発見。穴の周りにはコケが生えていた。

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 右はマルバシモツケ、右はコマクサ。コマクサは高山植物の女王と呼ばれているが、他の植物が生育できないような火山砂礫の場所に生えてくる。秋田駒ケ岳では、焼森と大焼砂だけに生育する。

13:53 14:22
 焼森山頂に到着。ここから眺める男女岳や阿弥陀池も綺麗なのだが、霧でまったく見えなかった。ここは、霧が発生することが多いような気がする。右は、焼森から赤倉沢源流部を通って八合目駐車場に向かう登山道の途中で見かけたアカモノ(イワハゼ)の花。

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