三種町散歩

2007年8月18日(土)

 首都圏で活躍する秋田ゆかりの人たちで組織する「秋田産業サポータークラブ」の旅行が、秋田県内で開催されたので同行させていただいた。

 最初に訪れたのが「JAやまもと」女性部が運営するコンビニ。名付けて「JAンビニアンアン」。地元産あきたこまちで作った米粉パンや地産地消弁当など、地域で作られた食材を使って、安心・安全が売りのコンビニだ。特に、米粉パンのクロワッサンが、モチモチっとした食感で人気の一品だそうだ。早速、食してみる。確かに旨い。国道7号沿いにあるので、機会があったら一度立ち寄ってみて、その食感を味わってほしい。
 また、地産地消弁当は当初予定していた勤め人よりも、高齢者向けの宅配が喜ばれているそうで、過疎が進む地域性を感じる言葉であった。

 三種町は、八竜町、山本町、琴丘町の三町が合併してできた町だが、今回はその中の旧山本町を訪れた。山本町といえば高級食材の「じゅんさい」が特産で、日本一の生産量を誇っている。山本町で「じゅんさい」が栽培されるようになったのは、国の減反政策で町が「じゅんさい」を転作作物として奨励したのがきっかけだという。宿泊した森岳温泉丸富ホテル付近には、数多くのじゅんさい沼がある。せっかくの機会なので、予定には組んでいなかったが、じゅんさい沼見学を加えることにした。

 ホテルからの道すがら、跨線橋から見える「じゅんさい沼」の農家に飛び込みで訪ねてみた。突然の訪問にもかかわらず、東京からの観光客だと話すと、ご主人は快く見学を承諾していただいた。話によると、幹線道路から目立つ場所にあるので、何度もマスコミの取材を受けているそうだ。「じゅんさい」を家の中で育ててみたいという我々の我侭な要望に応えて、沼から「じゅんさい」を引き抜いてくれたり、売り物の茗荷のパック商品までお土産にくれたりと、至れり尽くせりのサービスだった。東京からのゲストには、秋田の良さを十分に堪能してもらえたに違いない。
 一行は、このあと増田の蔵を見学して、夜は西馬音内盆踊りを見学したのだが、そのレポートはまた別途お届けします。

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