桃源郷 手這坂集落

2009年5月16日(土)

 一斉に桃の花が咲き乱れる中、点々と佇む4、5軒の茅葺の家を見て、江戸時代の紀行家、菅江真澄が桃源郷のようだと書き残した手這坂集落。今は、住む人もなく、無人の集落となったが、この景勝を惜しんだ県立大学の先生が、大学生たちと茅葺の修復作業などを行い、様々なイベントを開いて地域活性化に結びつけている。そのおかげで、桃の咲く季節になると、県内外から多くの人が訪れるようになった。いつまでも残したい秋田の財産である。

桃の花の盛りは過ぎていたが、木々の緑が目に眩しい。昨年、周辺の人たちによって、田んぼに水が張られイネが植えられたそうだが、今年はそんな気配はまったくない。やはり住む人がいないと、修景は難しいようだ。

青空の下にひっそりと佇む無人の茅葺の家。少し、傷みの目立つ家もあるのが気になるところ。

桃の花と茅葺の家。時間を気にすることなく、いつまでも眺めていたい場所である。

集落の裏手を流れる小川は、夏になるとホタルが舞い飛び、幻想的な風景を醸し出すというが、ホタルが生息するには、流れが急すぎる気がする。ホタルは、この川ではなく別の場所にいるのかもしれない。それでも、清流の流れはいいものである。

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