あきた花便り  2000年5月6日(土)

 サンルーラル大潟(大潟村)の周囲に広がる菜の花畑が見頃となった5月6日,一人で大潟村に出掛けた。娘たちは第1土曜日のため,登校日,妻は仕事と,連休中なのに暇なのは家族で一人だけだった。
 2年前も連休中に大潟村の菜の花畑に行ったことがある。その時はひどい渋滞に巻き込まれたので,今日は早めに出掛けたが,連休中とはいえ,学校が週休に当たらなかったので,思いの外スムーズな車の流れであった。
 見事なばかりに一面に広がる菜の花畑。2年前はサンルーラルの南側の畑を見たのだが,今年は植え替え中のためか,一部を残し土の面を残すばかりだった。写真は,北側の畑である。中央をミニSLが運行されていた。


 続いて訪れたのが,隣の若美町中央公園。ここではチューリップ祭りが開かれていた。ここに,チューリップ畑があるのは,実は,今朝方,母に聞かされるまで知らなかった。チューリップは華やかで,様々な色と形が楽しめて大好きなのだが,このように近場でチューリップ畑があったとは。
 今年は一様に花の開花が遅れているようで,ここのチューリップも半分はまだつぼみだった。チューリップ祭りも昨日までの予定が,急遽日程が延長されたのだそうだ。


 再び,大潟村に戻り,先週オープンしたばかりの,「大潟村干拓博物館」を訪ねる。よく,干拓と埋立てを間違える人がいる。干拓とは,湖の中に堤防を築き,中の水を汲み上げて,湖底を表土させ大地とするもので,大潟村は八郎潟を干拓してできた村である。大潟村に海抜0メートルという,日本で一番低い山がある。無理もない。大潟村は元々湖底だったのだから。

 道路の両側に連綿と5.5キロにわたって菜の花畑が続く,通称菜の花ロード。菜の花の外側には,桜の木まで植えてあって,まことに見事な光景である。車の窓を開けると,プーンと菜の花の匂いが漂ってくる。思わず車を降りて,歩きたくなってしまう道路である。写真では消えて見えないが,肉眼では,雪をかぶった山並みがはっきりとらえられた。黄色とピンクと白の鮮やかなコントラスト。写真の腕が未熟なことが悔やまれてならない。


 本日,最後に訪れたのが,秋田市に帰る途中の天王温泉「くらら」。大潟村にも,若美町にも,公営の安くて綺麗な温泉休養施設はあるが,今日は,まだ一度も利用したことのない,天王温泉にした。ここの温泉は,和風と洋風の設備に分かれているようで,今日は,洋風が男風呂になっていた。多分,周期的に男風呂と女風呂を入れ替えて,両方の設備が楽しめるようにしているのだろう。
 ここで,露天風呂やサウナに入って,今日の疲れを癒した。ここは道の駅に指定されており,レストランや公園,運動施設,教養施設などが整備され,天王町の観光スポットとなっている。県内でもいち早く展望タワーが設置されたところだが,400円という料金設定では,利用する人もあまり居ないようだった。(2000/05/06)

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