十和田湖と小坂(小坂町)
2001年9月30日(日)

発荷峠から十和田湖を一望する

 北東北3県の行政マンの会合が青森県黒石市の青荷温泉で開かれたが,帰路のコースを十和田湖経由とした。地図を見ると,青荷温泉と十和田湖はすぐ近くにあるのだった。発荷峠から十和田湖を一望する。秋田県側から十和田湖に向かうと,必ずこの峠を通ることになるのだが,久しぶりに行ってみると展望台が新築されていた。十和田湖には周囲にいくつか展望台があるが,ボクはここから見る十和田湖が最も好きだ。


休屋周辺の湖畔

 湖畔の観光スポット休屋地区には,多くのホテルや土産物屋が立ち並ぶ。日曜日なのに思いのほか観光客が少なかった。例年,紅葉シーズンには多くの観光客で賑わう場所なのだが,紅葉にはまだ早いためだろう。車で駐車場に向かう途中,車の進路を妨げるように観光遊覧船の呼び込みが居たのには驚いた。ここにも不景気の波が押し寄せているのか。(註:ここは青森県十和田湖町)


乙女の像

 田沢湖に辰子姫の像が欠かせないのと同様,十和田湖には「乙女の像」が欠かせない。乙女の像は,詩人で彫刻家の高村光太郎の作であるが,肉質感が豊かで,乙女という割には妙になまめかしさを感じてしまう。以前に来たときと比べると,乙女の像の周辺の散策路も整備されていた。(註:ここは青森県十和田湖町)


七滝

 十和田湖から小坂町を通り大館市を結ぶのが樹海ライン。その樹海ラインの途中に七滝がある。手前の水車小屋と緑の裂け目を落ちてくる滝が一幅の絵になっていてとても綺麗だった。


旧小坂鉱山事務所

 小坂町は鉱山で栄えた町である。秋田県内の鉱山はすべて採鉱をやめたが,最も最近まで採鉱していたのがここの小坂鉱山だ。ここは明治から大正にかけての頃が最も賑やかで,人口も3万人を超えていたという。秋田市に次ぐ県内第2の都市だった。この白亜の建物は1905年建築の小坂鉱山事務所で,役場が買い取り,明治の芝居小屋「康楽館」の隣に移築整備された。
 鉱山の方も今は採鉱していないが,黒鉱で培った高い精錬技術は今なお健在である。最近では,その技術を生かした家電リサイクルが脚光を浴びている。


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