古泉洞 |
みちのくの小京都と呼ばれる角館は桜が有名だが,新緑,紅葉,雪景色と四季折々で景色を変え,いつ訪れても楽しめる場所である。この日,枝垂桜はすっかり落葉していたが,カエデがちょうど見頃だった。
東勝楽丁にある古泉洞は,かつて寺子屋として使われていた建物だそうだが,今は蕎麦や稲庭うどんなどを振舞う食堂となっている。引き戸の上の見事な彫刻がとても絵になっていた。
武家屋敷の黒塀(青柳家) |
古泉洞から真っ直ぐ東勝楽丁の武家屋敷通りを北に歩き,鉤型に交差する通りを横切り,表町下丁に曲がった角に樺細工伝承館が建っている。このあたりは春の季節は国天然記念物の枝垂桜が見事な姿を見せてくれるが,今の時期は色とりどりの紅葉がまた見事だ。大きなカメラを三脚に据え付けたカメラマンが何人も,紅葉にレンズを向けシャッターチャンスをねらっている。
伝承館の斜向かいに位置する青柳家は,3000坪余りの敷地内に四季折々の様々な植物が植え込まれ,いつ来ても楽しむことができる。中に入ると有料だが,道路から黒塀越しに見る紅葉も十分に美しかった。
武家屋敷通りの紅葉(石黒家前) |
さらに,表町下丁を古城山方向に北に歩いていくと,石黒家の真っ赤なモミジが道路に大きく張り出し,向かい側の黄色に色付いたイチョウと見事な対照を見せていた。ここにも大型カメラに望遠レンズを付けたカメラマンが,モミジの葉っぱを下から狙っている。こちらも負けじと単焦点のデジカメで同じ場所から撮ってみたが,何だかゴチャゴチャした写真となってしまった。隣のカメラマンの写真はどんな出来栄えだったのだろうか。
角館温泉花葉館 |
角館から秋田に帰る途中,国道沿いにある,角館温泉花葉館で温泉に入った。入浴料が400円で,サウナや電気風呂?,露天風呂などが楽しめるリーズナブルな温泉である。特に,露天風呂は庭が広く取ってあり,この日は紅葉が綺麗でとても得した気分になった。田沢湖や角館の観光帰りの立寄湯としては格好の場所だ。