角館の花見2005

2005年5月4日(水)
 埼玉に居る大学生の娘が、連休中に帰ってきた。今年は桜の開花が遅れて、ちょうど角館の桜が見頃になっているという。今日は天気も良い。せっかくなので、娘を連れて角館へ行ってみることにした。この時期、角館は花見客で国道も駐車場も大渋滞となる。そこで混雑を避けるため、自宅を朝6時前に出発した。この時間だと、さすがに道路の渋滞もなく、約1時間のドライブで7時前には角館に着いた。当初の予定は、西木村のカタクリ群生を見てから、角館に戻る計画を立てていたのだが、国道46号沿いの平福百穂美術館前に設けられた臨時駐車場が既に7割方埋まっているのを見て、急遽予定を変更して角館の花見を優先させた。
※写真をクリックすると大きな写真になります。
平福百穂美術館前から武家屋敷通り方面の桜を望む。朝7時前とあって、さすがに人もまばら。武家屋敷の枝垂れ桜は散り始めていて、見頃を過ぎていたが、まだまだ数多くの花を咲かせていて綺麗な桜が楽しめる。
樺細工伝承館前を右折し、桧木内川堤に向かう。伝承館の敷地内に植えられた桜もまた見事な枝ぶりである。桧木内川堤防道路の両側に咲く2キロに及ぶ桜(ソメイヨシノ)のトンネルは、国の名勝に指定されている。朝早いとあって、花見の陣取りもまだこれからのようだ。ここも昼頃になると、花見客で喧騒の賑わいとなる。武家屋敷通りの枝垂れは散り気味だったが、ここのソメイヨシノはちょうど満開で今が見頃の状態だった。
ここ桧木内川のソメイヨシノは、昭和8年、現天皇の明仁親王誕生を記念して植えられたもの。したがって、今年で72年目を迎える。桜の中でもソメイヨシノは、「エドヒガン」と「オオシマザクラ」を掛け合わせて作られた園芸品種で、寿命が60〜70年と短い。ここの桜は、少しでも寿命を延ばそうと懸命の努力が続けられているのだという。
桧木内川沿いから、再び町中に入り、角館駅付近の田町武家屋敷通りに向かう。ここの新潮社記念文学館前の桜は、色合いの違う2種類の枝垂れ桜の大木で、そのコントラストが美しい。右の写真は、文学館隣りの民家敷地内に咲いていた「マメザクラ」。すごい密度で小さなピンクの花を咲かせていた。
田町武家屋敷通りから、車を停めた駐車場のある武家屋敷方面へ戻る。伝承館南側の東勝楽丁の通りは、まだまだ見頃な花が残っていた。町並みの黒塀に枝垂れのピンクの花は良く似合う。
ひと通り、角館の町中の桜見物を楽しんだが、時間はまだ8時半にもなっていない。角館からカタクリの群生地がある西木村鎌足・八津地区までは10Km足らずの距離にある。これで、カタクリの群生を見ない手はない。角館の桜と西木村のカタクリは開花時期が一緒で掛け持ちができるうえ、20haにも及ぶというカタクリの群生は、それはもう見事の一言。今日は、珍しい白花のカタクリも発見。紅白のカタクリでパチリ。
西木村のカタクリ群生地に行くのは、今年が3回目となる。毎回、紫の絨毯のように斜面一帯に広がるカタクリの群生を、見た目通りに写真に切り取る難しさに悩まされている。今回は、少しはうまく写せたように思うのだが、果たしてどうだろうか。
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