紅葉の角館・抱返り渓谷

2007年11月4日(日)
 新しいカメラを手に入れた(詳しくは酔狂日記で)。そうなると絵になる被写体を求めて出掛けたくなるのが人情というもの。今の時期は紅葉が旬。となれば、紅葉が見事な抱返り渓谷とセットで楽しめる角館がいいだろう。
※写真をクリックすると大きな写真(640*480pix)になります。
抱返り渓谷 回顧(みかえり)の滝
 抱返り渓谷は、通路崩落のため、長い間遊歩道の通行止めが続いていたのだが、この秋開催された秋田わか杉国体に間に合うように工事が進められ、この秋遊歩道が開通した。そのせいか、この日は朝早くから紅葉目当ての観光客が沢山訪れていた。僕は朝10時頃着いたので何とか駐車場に車が停められたが、11時頃には駐車場に入りきらない車が道路に列をなしていた。何事も「早起きは三文の徳」なのである。
回顧(みかえり)の滝 抱返り渓谷
 駐車場から遊歩道を15分ばかり歩くと、抱返り渓谷随一の観光スポット、回顧(みかえり)の滝につく。その先の夏瀬温泉に続く道は、まだ通行止めだったので、ここから元来た場所に引き返す。滝の写真を三脚なしで写すのは難しいが、手すりにカメラを乗せ、出来るだけ動かさないようにしてスローシャッターを押す。このようなときは、手振れ補正付きのカメラが威力を発揮する。
抱返り渓谷 角館・西宮家
 抱返り渓谷から角館の街中までは車で10分程度。かけ持ちで見て回るにはちょうど良いロケーションにある。始めに西宮家に立ち寄って早めの昼食を取る。昨日、何気なく妻と話題にしたハンバーグ定食がメニューにあったので、早速注文した。レストランから見たガラス越しの紅葉が、様々な色のグラデーションを見せていて、とても色鮮やかだった。
角館・小田野家 角館・岩橋家前
 昼食後、武家屋敷通りをブラブラと散策する。最初に入った小田野家の黄色いイチョウと真っ赤なモミジの見事なまでのコントラスト。うまく伝えきれないのが何とももどかしい。岩橋家前には大きな葉っぱのモミジが黄色に色づき、太陽の光にキラキラと輝きながら黒塀の前に枝を伸ばしている。背景が黒のため、色の鮮やかさがより引き立っていた。
角館・樺細工伝承館向かい 角館・樺細工伝承館向かい
 伝承館前の屋敷内や隣の飲食店の庭に生えていたモミジの数々。紅葉にはまだ早かったせいか、葉っぱの色が緑から黄、オレンジ、赤と連続的に続く色のグラデーションをなしていた。早い時期の紅葉も、またいいものである。
角館・樺細工伝承館向かい 角館・石黒家
 武家屋敷通りの末端にある石黒家は、母屋の茅葺屋根がとても絵になる場所だ。玄関前で屋根に覆いかぶさるように生えているモミジは、まだまだ青い葉が多かったが、それもまた風情である。
平福記念美術館 角館・青柳家前
 平福記念美術館前の大きなイチョウも綺麗に色づいていて、それはそれは見事なものだった。青柳家からも多くの色づいた木々が道路に枝を張り出している。
角館・青柳家前 角館・青柳家前
 青柳家前では、ちょうど人力車に乗った和服姿の紳士が、引き手の女性に写真撮影を頼んでいた。人力車を女性が引くのも珍しいし、和服姿の男性を見るのも珍しい。さすが全国区の観光地である角館。面白い光景に出会えるものだ。
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