雪渓の鳥海山2009
2009年6月27日(土)
※写真をクリックすると大きな写真(640*480pix)が見られます。 |
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昨年も同じ時期、同じコースで鳥海山に登ったが、今年は去年のメンバーに1人加えて、4人で登ることにした。矢島口の祓川登山口をスタートしたのが朝7時を少し回っていた。雲間から覗く太陽と朝靄のなか、周囲の山々の風景が墨絵のようでとても美しい。 |
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スタート直後、竜が原湿原の木道をわたる。正面の鳥海山が良く見えた。今日は天気も良いので、これからの登山に期待が持てる。7合目御田の湿原を過ぎると雪面の急坂に取り付くことになる。休み休み登って後ろを振り返ると、日本海まで望める眺望がとても良い。 |
8:45 | 8:48 |
雪渓の切れ目、雪庇から雪解け水が川になって流れていく。目の前の間近に見える山頂だが、ここから山頂までの時間がとても長い。 |
9:19 | 9:55 |
登山靴に6本爪のアイゼンを嵌め、大雪路(おおゆきしろ)コースを登る。正面から吹き降ろしてくる風と、滑りやすい足元のため、なかなか前に進めない。乾いた山道を登るときと比べ、何倍も疲労した。今回、新しく買ったアイゼンを、靴に十分に固定できなかったことも、疲れを増した要因の一つである。 |
10:31 | 11:14 |
山頂付近に咲く小潅木。中でもイワウメは、小潅木にしては少し大きめ(直径1.5センチほど)の花を岩一面にびっしりと咲かせる。秋田県内では、鳥海山のほか秋田駒ケ岳、栗駒山の山頂付近の岩面で見ることができる。コメバツガザクラは、小さな葉に似つかわしく小さい壺形の花をつける。同じような花を咲かせる隣のナガバツガザクラはまだ蕾のままだ。 |
11:26 | 11:35 |
山頂付近は強風と濃い霧で数メートル先も見えない状態だった。そのため、山頂まであと50メートルという地点で登頂をあきらめ、山頂直下の岩場の陰に身を寄せながら昼食を取った。休んでいたら、次第にガスが晴れてきた。下界の雪渓が、まだら模様に点在する様子が美しい。晴れてきたので、元気良く下山する我らパーティ一行。 |
11:42 | 11:44 |
足元の悪い砂礫が続く山頂付近の舎利坂を下りてくると、途中から石段になっていて歩きやすくなる。 |
12:38 | 12:38 |
下りになってやっとアイゼンの嵌め方をマスターし、靴に固定できるようになった。そのため、登りで苦労した大雪路も楽々下りてくることができる。後ろを振り返ると、山頂まではっきりと見える。山頂付近に滞在した時間だけ天候に恵まれなかったのは、返す返すも残念である。 |
12:53 | 13:14 |
雪の溶けた合間から顔を覗かせていた水芭蕉とヒナザクラの群生。ともに湿性の植物だ。特にヒナザクラは東北地方の高山にだけ見られる貴重な花。可憐で風にそよぐ様はとても美しい。 |
14:03 | 14:10 |
五合目の竜が原湿原に辿りついた。振り返ると、今登ってきた鳥海山を綺麗に眺めることができた。左の写真は露出を間違えてしまい、バックの鳥海山が写っていない。せっかくの記念写真もこれじゃダメじゃん。 |
象潟口では、真正面に聳え立つ稲倉岳が、竜が原湿原の向こうにポツンと顔を出していた。こうしてみると、象潟口よりも矢島口の方が標高が高いということか。 このあと、フォレスタ鳥海の温泉で疲れを癒してから帰路についた。今回は強い風と山頂付近の濃いガスで、ちょっと残念な登山だったが、やはり登山は楽しい。 |
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