第5回増田蔵の日

2010年10月3日
 第5回増田蔵の日1
 毎年、秋に開催されている横手市増田の蔵の日も、今年で5回目となる。これまで、毎年欠かさずに見てきたが、今年は公開蔵の数が、これまで最大の20棟に増えた。年々大勢の観光客を集めるにつれ、蔵の所有者の意識も変化し、あらためて蔵の持つ価値に気づくようになって、公開する人たちが増えてきたということだろう。今年は、テレビ朝日系列の「ちい散歩」という番組で紹介されたこともあり、特に県外からの客が大勢訪れていた。公開蔵以外にも、通りの店や露天などが軒を並べ、とても賑やかなイベントになっていた。また、中学生ボランティアが各蔵の前に立ち、案内をするなど、町全体でイベントを盛り上げようとする雰囲気が満ちていて、増田ファンにとっては、とても頼もしく思えた。・・・続きを見る
 第5回増田蔵の日2
 今回公開された増田の内蔵は、普段の生活で使用しているものが多かったが、佐藤多三郎家の内蔵は、最近外屋を新築し、演劇やイベントなどの利用に供しているそうだ。所有者が住んでいなく荒れ放題になっている蔵も多い中、このような蔵の活用法は参考になる。・・・続きを見る

 第5回増田蔵の日3
 「まんさくの花」の酒銘で知られる日の丸醸造の文庫蔵は、明治41年建築の蔵で国登録有形文化財である。ここの蔵も山中英一家の蔵と同じ5段扉である。扉の前に天井から釣り下がっている照明具は、田植えをするとき、苗を植える場所の印付けに使われる農具の再利用である。思いがけない利用法だが、なかなかおしゃれ。・・・続きを見る

 第5回増田蔵の日4
 谷藤陽子家の座敷蔵。谷藤家は親子2代にわたり、県議会議長を輩出している名家である。・・・続きを見る
 蔵の町増田の町並み
 増田の中町・七日町通りは、昭和の時代にタイムスリップしたようなレトロな町並みである。板塀にブリキの看板、木製ベンチ。これは、昨年までの蔵の日にはなかった演出。増田の魅力は、豪華な内蔵にあることは確かだ。しかし、内蔵は外から見えないので、それだけでは通りを歩く楽しみが少ない。通りに面した場所に、このような工夫が凝らしてあると、増田の魅力を増大させてくれる。角館のように、黒板塀で町並みを統一するというところまでは至っていないが、毎年修景されて、少しずつ変化が見られるのは楽しいものだ。・・・続きを見る
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