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東由利町は，本荘市から国道１０７号線を横手市方向に向かって隣接する山間の町である。東由利町には，去年，一昨年と訪れて雪上野球をやった。今年の雪上野球はたけし軍団を招いて開催され，テレビでも放映された。
その雪上野球は，終わったあとの温泉と，町特産のフランス鴨をつつきながらの懇親会が楽しみなのだが，昨年町長から黄桜の写真入りの名刺をいただいた。ここは，県内では珍しい黄桜が植林されていて，県内で最も遅い桜の花見が楽しめるところなのだという。
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珍しいと言われるとどうしても見たくなるのが人間の性というもの。去年は残念ながら行けなかったが，今年こそはという思いが強かった。今日，明日の２日間，黄桜祭りが開催されるというので，岩城町に部活の娘を送ったあと，そのまま足を伸ばして東由利町までやってきてしまった。
黄桜というから，菜の花やレンギョウのような黄色の花を想像していたのだが，どちらかと言えば薄緑色が混じった白い花であった。しかもソメイヨシノと違って，葉っぱが開くのと同時に花が咲くので，遠目には全く目立たない。ひっそりと控えめに咲いていて，まるで恥らう少女のような花なのであった。
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黄桜と一緒に八重桜も満開で，こちらはゴテゴテのけばけばしさで，思いっきり自己主張していた。同じ場所にはつつじも咲いていて何とも賑やかな風景である。黄桜のように控えめな花ももちろんいいのだが，こういう派手派手の花も結構好きだ。沼の対岸に見える八塩山にはうっすらと雪が残っていた。
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満開の黄桜。淡色なので，写真にするとまったく映えないが，実際に見ると案外いいものだ。是非，一度現地に行って見てもらいたい。黄桜というとどうしてもお酒の銘柄を思い浮かべてしまう
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近づいて見ると結構綺麗だ。花びらはソメイヨシノよりも一回りほど大きい。今週に入ってずっと雨の日が続いた秋田地方だが，今日は久しぶりに好天に恵まれた。気温も２０℃以上に上がって，絶好の花見日よりになった。
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花見の後は，黄桜温泉「湯楽里（ゆらり）」で一風呂浴びる。ここの温泉は美肌温泉ということで，肌がつるつるすべすべになるという。風呂上りに，隣のレストランで「和風鴨入りラーメン」（￥750）を食べた。あっさりとしたかつおだしのスープで，具にのっていたフランス鴨も美味で満足の逸品。是非お試しあれ。