9月10日 (月)  中学生手錠監禁事件

手錠で監禁され高速道に放り出された中学生殺人事件の犯人が逮捕された。犯人は中学校の教師だという。この事件の特徴は,第一が被害者の中学生が,12歳という年齢で,携帯からテレクラのツーショットダイヤルに電話して男と会うという大胆奔放さ。そして加害者が中学校の教師で,自分の教え子と変わらないほんの子供に対して,そういう性的な錯綜した欲望を感じてしまうという病的な社会。どちらをみても異常な社会である。

もちろん犯人は許せない。こういう教師に子供が教えられていると思うとぞっとする。しかし,この事件の特異性は,被害者の中学生の行動にある。中学1年生と言えばまだほんの子供である。そういう子供がこんな行動をとるなんて一昔前までは考えられなかった。はっきり言って驚愕すべき出来事だ。

今日のニュースで,被害者の父親が,犯人の勤務する中学校の校長に向かって猛烈な勢いで抗議していたが,この場合,果たしてこの校長と父親のどちらの責任が大きいのだろう。ボクは,父親の方がはるかに重い責任があると思う。確かに犯人は悪い。許せない。しかし,もう30過ぎの大人だし,その私的生活面に関する監督責任は,校長にはほとんどないと思う。しかし,この被害者となった子供の行為については,親の責任は相当あるのではないだろうか。こんなことを言うと,被害者の家族に鞭打つようで申し訳ないと思うのだが,今日の猛烈な抗議を見てそう思った。