11月3日 (水)  田臥勇太の快挙

能代工業出身の田臥勇太が、念願のNBA入りを果たした。NBAサンズの開幕ベンチ入り12人のメンバーに入ったのだ。日本人がNBA入りを果たすのは初めてのこと。バスケットは身長がものをいう世界である。世界最高の舞台であるNBAともなれば、2m以上の選手がゴロゴロといる世界。そこに173cmしかない田臥が入るのだから、いかに大変なことかわかろうというもの。よく、イチロウが小さい体で大リーグで頑張っていると言われるが、イチロウよりも小さい田臥が、大リーグよりも大男が揃うNBAで試合をするのだから、大人のなかに子どもが入ったようなものだろう。

田臥に初めて出会ったのは、彼が高校1年のときの能代カップでのことだった。当時、大館に住んでいたが、子どもたちがミニバスに入っていたこともあって、能代まで家族で見にいったのだった。それから3年間はずっと彼を追っていたといってもいい。彼が2年のときは、半年間東京で研修だったので、ウインターカップを東京体育館まで見に行ったものだ。その時の決勝戦は、山形南とだったが、60点近い大差を付けて、能代工業の圧勝だった。能代工業最強の時期だったと、今でも思う。あのときは、日本選手権では、大学生チームにも勝っていた。

高校卒業後は、ハワイのブリガムヤング大学に進学し、3年で途中退学して、日本の実業団トヨタに入り、そこも1年で止めて、NBAにチャレンジしていたのだった。最近、TVコマーシャルで彼の顔をよく見るが、精悍な顔立ちに変わってきたなと思う。これからの、彼の活躍が楽しみである。