11月6日 (土)  隠し剣 鬼の爪

秋田駅前アルヴェのシネコンに、藤沢周平原作の「隠し剣 鬼の爪」という映画を観にいった。今年は、9月に「釣りバカ日誌15」を、同じ映画館で観ているので2度目の映画鑑賞になる。何と言っても、映画館が素晴らしいので、映画そのものに集中できるのがいい。何でも、日本一広い座席なのだそうだ。ここでなら、映画をみるのも楽しい。

映画は、昨年アカデミー賞外国作品賞の最終候補にノミネートされた「たそがれ清兵衛」と同じスタッフで作られたもの。雰囲気も出来上がりもよく似ている。角館でもロケが行われたそうだが、何より雪の鳥海山を背景にした庄内平野の風景がとても美しい。日本の原風景の美しさが、この映画の魅力の一つとなっている。それと、藤沢の描く江戸時代の地方藩士の姿が、今の地方公務員の姿を見ているようで、とても他人事とは思えない。そこが、藤沢作品の魅力の一つでもある。