Diary 2003. 7
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7月26日 (土)  相変わらず忙しい毎日です

2週間くらい日記さぼってますね。この間、東京に2回、仙台に1回、能代に1回行ったかな。休みの日も、鳥海山に行ったり、湊祭りに行ったり、映画に行ったりと公私ともに忙しかった。充実してるのは良しとしましょう。

今日は、今週の月曜日に見た「アレクセイと泉」という映画の話。
チェルノブイリ原発事故で被害を受け、住民全員に退去勧告が出されたある村の話なんだけど、原発事故によって漏れ出た放射能がその村の大地草木すべてから検出されるのに、そこにコンコンと湧く泉だけからはなぜかまったく放射能が検出されない。その泉を中心として、いまだ55人の老人たちがそこで暮らしている。「親を残して村を離れることはできない」と、若者でただ一人村に残ったアレクセイの朴訥とした語り口がとても印象的な映画でした。そこに住む人たちは、完全に自給自足の暮らしをしていて、電気や水道、ガスもない。食料は自分たちでじゃがいもや小麦を作ったり、魚を獲ったりして確保している。また、誕生日など記念の日には家畜の鳥を屠刹してご馳走にする。原発なんてまったくかかわりのない暮らしをしている人たちが、原発の事故にあうという皮肉さ。現代人の暮らしって何なんだろうと改めて感じさせられた映画でした。ベラルーシの美しい映像を捉えたカメラワークも素晴らしい。数々の映画賞を受賞したのもうなづける映画でした。


7月14日 (月)  12歳の狂気

長崎の4歳児殺害事件は、犯人が12歳の少年だったということで、社会に大きな衝撃を与えた。14歳未満の少年は、刑法で刑罰に問えないということもあって、様々な論議を巻き起こしている。鴻池大臣などは、「犯人の親は、市中引き回しの上、磔獄門に処すべきだ」と半ば本気で発言している。どうしようもない政治家が居たものだと思うが、案外その発言に賛成する人も多いそうだ。暗澹たる思いがする。それだけ社会が病んでいる証拠なのか。

この事件で最も衝撃的だったのが、犯人が12歳だったということ。どんなに大人びて見えたとしても12歳の子どもは、まだ発育途中の未成熟な子どもである。特に心の発達を考えた場合、最も難しい思春期に差し掛かる前段階にある。確かに人を殺したというこの少年の行為は責められるべきものであるが、その前にこのような子どもに育ててしまった家庭や、地域、学校などの教育はどうだったのか。この子どもの責任は、そのまま教育に携わったすべての人たちに問い掛けられる問題でもある。

今回の事件でもっとも辛い思いをしているのは、殺人を犯した少年の親や家族だと思う。自分の子どもを殺されるのは確かに辛いけれど、もっと辛いのは殺人者の子どもを持ってしまった親なのではないだろうか。「そんなもん自業自得じゃないか」と言ってしまえばそれまでなのだが、親とすれば自分の子どもが殺人を犯してしまうなんて夢にも思っていなかっただろうし、今子育てに不安を覚えている多くの親たちは、いつ自分の身に振りかかってくるかもしれないという恐怖を感じているのではないか。

問題は、この少年を責めることではなく、このような事件を二度と起こさないための対策をいち早く講じることだと思う。それをやらなければ、いくら法律を改正して刑事罰を問う年齢を引き下げても犯罪の抑止力は働かない。病巣の原因は社会全体の教育力の低下にあるのだから。


7月6日 (日)  ラベンダー祭り

今日は、妻と妻の友人とボクの3人で、国立京都近代美術館の企画展が行われていた横手の県立近代美術館に出掛けた。梅雨の合間の好天で、ドライブには格好の日和である。ついでだから(というかボクにはこちらがメインだったのだが)、最近新聞などで取り上げられている千畑町のラベンダー祭りに足を伸ばした。今日が祭りの最後というだけあって、すごい人出だった。ラベンダーを見るよりも人を見にきたようなものである。ラベンダーが植栽されている面積はそれほど広くはないのだが、マスコミで取り上げられる効果は大きいものがあると、あらためて感心させられた。ここの良さは、背景の奥羽山脈の山並みにあるのだが、今日はどういうポジションから写真を撮っても人並みが写ってしまう。これもまたしょうがない。それだけ人気スポットになったのを喜ぶべきか。定番のラベンダーアイスを食べて、帰りは払田の柵に立ち寄った。払田の柵はトップページにも書いたが、癒しの空間を代表するスポットである。何もないのが素晴らしい。しかも歴史の香りがプンプンしている。想像力をかきたててくれることこのうえない。日がな一日のんびりとしてみたい場所である。

今日の歩数:9508歩


7月3日 (木)  真中の日

昨日7月2日は一年の真中の日なんだって。能代に行くとき流していたラジオでそんなことをアナウンサーが話していた。1月1日から数えてちょうど183日目。だから、どうだってこともないんだけれど、自分自身では今年前半は色々なことがあったものだと振り返る。激動の半年でした。

また、昨日は「えん」という店で、3か月間ハンガリーに研究交流に言っていたAITのS女史を囲んでの帰国歓迎会。ML仲間11人が集まって非常に楽しい会だった。久しぶりの顔あり、初めての顔あり。こういうフランクな付き合いを大事にしたい。ハンガリーから秋田大に来ている研究員も来ていて、思わず東西の文化論議に花が咲く。彼は木の橋を研究しているのだそうだ。今ではめったに見ることのできない木の橋だが、最近はちらほらと施工されるようになってきたのだという。秋田に住みながら、知らないこと多いものだと少し反省させられた。

今日の歩数:9709歩


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