Diary 2004. 12
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12月5日 (日)  勝平得之

今年は勝平得之が生まれて100年になる。そこでというか、秋田ふるさと村の県立近代美術館で勝平得之の企画展が今日まで開催されていた。職場のO氏から、その招待券を2枚もらっていたので、今日妻を誘って横手まで行ってきた。勝平得之は秋田が生んだ版画家で、秋田の風景や農民の暮らしを描いたことで知られる。秋田市大町の赤レンガ郷土館に勝平得之の常設館があるので、特別珍しいわけではないが、近代美術館所蔵のものも併せて一堂に見られる機会はそうはないかもしれない。

勝平得之の版画の特徴は、その描写の精緻さにある。日常の風景が、実に丹念に細部にこだわって描かれている。それが、ボクが生まれ育った秋田の風景なのだから、どうしても熱心に眺めてしまう。そこに描かれているのは、農民の暮らしだったり、子どもたちの遊びだったり。はたまた、秋田の風景や祭りだったり。こうして見ると、得之は実に忠実な秋田の記録者だったことに気付く。歴史の一切片を忠実に切り取るようにして、記録者の目で描写しているのだ。得之の版画は、同時代の写真よりもはるかに見るものに訴える力をもっている。

振り返ってみるに、今の秋田に得之のような記録者はいるのだろうか。少し、不安になってきた。ボクには、絵心もなにもないけれど、せめて写真でも残しておきたい。得之の版画をみて、強くそう思うようになった。


12月4日 (土)  師走

師走になっても暖かい日が続く。秋田では、いっとき雪がちらついたり寒い日があったが、昨日も最高気温が12度もあったそうで、とても12月を迎えたとは思えない。今年は猛暑が続き、台風被害も多く、異常気象が続いたのだが、冬もこのまま暖冬が続くのだろうか。それなら嬉しいが、やはり雪のない秋田はちょっと寂しい気もする。

最近、なかなか疲れが取れない。慢性的な疲労が続いている。毎日の徒歩通勤の影響もあるのかも知れないが、精神的な疲れも多いように思う。だから、本当に土曜日が本当に待ち遠しくなってきた。これも年のせい?。40代後半、まだまだ頑張らなくちゃ。

平日は、ゆっくり新聞も読む暇がないので、土曜日は朝からじっくりと時間をかけて新聞を読む。我が家で取っているのは、朝日新聞と秋田魁新聞の2紙。とくに土曜日の朝日新聞は充実しているので読み応えがある。いつもはネットで済ませている情報収集だが、たまにはじっくりと書き物の文章を読むことが必要だ。これからは、ネットの時間を読書に振り向けることにしたいものである。


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