NO6 インターネット・コミュニケーション 1999年7月11日(日)

 昨日,shizukoさん主宰の「あきたNEWS」が3万アクセス達成したのをお祝いする,オフラインミーティングに参加した。「あきたNEWS」の掲示板では,よくお見掛けする名前ばかりなのだが,お会いするのは一部の方を除いて今回が初めてだった。初対面なのに,掲示板でいつも書き込みされるのを見ているせいか,すぐ打ち解けられた。不思議な感覚である。
 人間は便利な道具を得たものだ。インターネットは飛躍的に人間の交流範囲を広げてくれる。おそらく今回お会いした方とは,インターネットという道具がなければ一生会うことがなかっただろう。それが,会う前から旧知の仲のごとくになれてしまう。インターネットに関しては,犯罪などのマイナス面がとりざたされているが,これほど便利なコミュニケーションツールはない。所詮道具なのだから,要は使う人間の器量次第ということだ。掲示板の書込みを見ていれば,大体その人の人となりはわかるもの。
 今回は,佐賀や仙台からもはるばる秋田まで駆けつけてくれた。shizukoさんの人間性の賜物だが,インターネットは地域を超えて,知己の輪が広がっていく。距離感などまったく関係なく,隣りに住む人のごとくに世界中どこにでも話ができる。先日ロンドン在住の日本人の方とEメールのやりとりをした。会ったことも,話したこともない人だったが,Eメールなら気楽に連絡ができた。国際電話だと思わず,身構えてしまうところ,Eメールなら普段着のまま話ができる。電話の方がいいという人もいるだろうが,僕にとっては相手の時間や仕事などの都合を気にする必要もなく,また,文章をきちんと練ることが出来るEメールの方が,はるかに使い勝手がいい。
 これからも,地域を超え,職業を超え,色々な方とインターネットを通じて知合いになることだろう。道具としてのインターネットも今よりはるかによい環境になるだろう。電話代など気にせず,何時間でもインターネットを楽しめる時代が来るのはそう遠い話ではないはずだ。だんだん年をとるのが楽しくなってきた。   

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