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平成14年度 第4回定例会
 
開催日:平成14年6月1日(土)
場所:秋田県鹿角市十和田大湯
 「御宿 馬ぶち」
INDEX

1 岩渕教授の講話
   「産学官連携について −岩手ネットワークシステムの取り組み−」
2 川口町長の講話
   「循環型社会について」
3 参加者を交えて熱いトーク
4 参加者名簿
参加者を交えて熱いトーク3 参加者を交えて熱いトーク


【岩手県 佐藤守】
白金を得る廃触媒について、安定的な原料の獲得が課題となると思うが、どの程度の台数分の原料が必要となるか。また、堆肥については、利用をどのように進めているか。

【川口】
堆肥をまくのはたいへんな重労働であり、農家の高齢化が進んでいるため、堆肥の利用はなかなか進んでおらず、余っている状況。

白金については車1台から1gがとれる。西日本からの回収は、裏社会のつながりもあるため難しい面もあるが、現在、国内では1社しかないので、独走状態は続くと見ている。

【青森県 菊地公英】
相沢さんの書いた現場主義の知的財産という本を読んだが、今回のINSの話にも相沢さんが出てきた。相沢さんは一橋の関さんとも関係があるそうだが、その辺のネットワークの背景を教えてほしい。

【岩渕】
関さんとは、よく会議でも会う。関さんは地域をテーマにしている。通産省から岩手に来た吉田さんという方が、初めてきた岩手の地でINSにふれて、これが地方の普通のことだと思って本省に帰ったが、後日、岩手は異常なケースだと気づいたという。キーパーソンを支える環境や文化があって、初めてキーパーソンが生きてくる。北上の話でも、石川さんという枠を踏みはずす人間がいるが、それを支える高橋市長がいた。垣根を越えていくという行動力というかユニークな発想が背景にある。

【岩手県 久保協一】
補足すると、相沢氏も関氏ももともと中小企業診断士。岩渕さんも今は教授だが、もともとはパンチパーマに髭の少し強面のアウトサイダーだった。

【秋田県 佐藤尚志】
産学官の連携がコンサルティング型からでてきていると思うが、公設試験場について、あまり出てこなかったが、その背景を教えてほしい。

【岩渕】
県の職員というのは中途半端。研究者じゃないし、官僚的なところがある。個人的な感覚だが、大学に対しても劣等感を持っているような気もする。お金はあるので、研究発表をしたらというが、内輪の発表会で終わってしまう。お金が有る分、成果を見極めるまえに、次のプロジェクトに移ってしまう。つまみぐいで極めていないという感じだ。かつて、県のセンター長が変わったときに、INS禁足令が出たという噂があって、全く来ない時期があった。こういうと怒られるかもしれないが、企画力やオーガナイズする能力、アクティビティがないという気がする。大学は予算をとりに行かないと研究費が出ない。例えば研究費は年に150万、旅費が10万円しかないが、県の場合は競馬の上がりのように、黙っていても予算がつく。そういう意味では何もしていないのではないか。RSPという事業があって、科学技術庁から北東北三県の大学をコーディネートするという話が出たが、県域の問題というのがあって、秋田大学からは協力を得られなかった。県の境界によるロスが大きいという気がする。

【秋田県 賢木新悦】
北東北知事サミットが小坂町であるが、三県連携に対する気持ちを聞かせてほしい。

【川口】
知事が話していたが、三県で小坂に一番遠いのが秋田県だという。実際にこの周辺に住んでいる人達はあまり県境を意識していないと思う。これから、税金ですべての事業をまかなういう時代は終わったと思う。道州制について、もし実現したのなら、鉱山事務所を州都としてほしい。

【秋田県 岩間錬治】
・大学の独立行政法人化についてどう思うか。
・PGMについて、成功の秘訣は。

【岩渕】
独立行政法人化について、「自由度が増える」ということについてどう思うかということだと思う。つまり、「やりたいことをやれる」という環境を保証するのが独立行政法人化だと思う。「今までもらっていたもの」が保証されなくなるというのはネガティブな視点で、「今までよりも2倍のものがもらえるかもしれない」というポジティブな視点からいくと喜ばしいこと。工業技術センターのような技術を売るところもサービス業だと考えると、きちんとサービスを提供したところにインカムも入るというのが正しい流れだと思う。

【川口】
成功の秘訣といえるか分からないが、何トントラックで何台運ぶというよりも、軽トラックで価値の高いものを運ぶというのが、付加価値が高い。そういう意味でPGMはよい成功例だと思う。

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1 岩渕教授の講話
   「産学官連携について −岩手ネットワークシステムの取り組み−」
2 川口町長の講話
   「循環型社会について」
3 参加者を交えて熱いトーク
4 参加者名簿
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