表紙写真集(2002年)

秋田の風景 秋田の行事・祭り
・柿の木(秋田市)
・象潟の元滝(象潟町)
・上小阿仁村のコブ杉(上小阿仁村)
・獅子が鼻湿原(象潟町)
・千秋公園のハス(秋田市)
・大滝山自然公園(秋田市)
・小泉潟公園の菖蒲園(秋田市)
・千秋公園の藤棚(秋田市)
・勢至公園と鳥海山(金浦町)
・雪化粧の辰子姫(田沢湖町)
・ブルーメッセ秋田(昭和町)
・雪の千秋公園(秋田市)
・角館花見オフ会(角館町)
※写真をクリックすると大きな写真が見られます。
柿の木
柿の木
 夏からいきなり冬になってしまったかのように、今年の秋は雨や雪の日が多くて寒い。中国四川省の犬は、太陽を見るとビックリして咆えるという逸話があるそうだが、秋田の犬も同じかもしれないと、今秋の天気をみていてそう思った。
 そんな中、今週末はめずらしく抜けるような秋晴れとなった。青空は人の心をウキウキとさせてくれる。紅葉も終わり、外はすっかり冬の景色となった秋田だが、青空に浮かれて太平山の周辺をドライブした。
 秋田市太平地区には、このようにたわわに実った柿の木が沢山ある。こんなに沢山の柿をどうするのだろうとヒトゴトながら気になるのだが、きっと上の方に実った柿は鳥のためにあるのかもしれない。(2002/11/24)
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象潟の元滝
象潟の元滝
 よく観光パンフレットやポスターなどで見かける風景なのだが、いったいどこにあるのだろうと前々から思っていた。それがこの元滝。象潟といえば「奈曽の白滝」が有名で、遠足などでよく行ったものだが、そのすぐ近くにあって、こんなに綺麗なのにあまり知られていないのは不思議な気がするのだが、カメラマンには隠れた撮影スポットとなっているようで、この日も三脚を抱え、長靴を履いたカメラマンがひっきりなしに訪れていた。そうか、長靴があれば、渓流の中に入ってベストアングルを狙えるのだ。撮影もカメラマンが大勢いると場所取りで大変だが、長靴があれば水の中でも撮れる。長靴は滝撮影の必需品なのであった。
 象潟町にて(2002/10/12)
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上小阿仁のコブ杉
上小阿仁村のコブ杉
 スギは、特に天然秋田スギは、真っ直ぐに天まで突き抜けていく様が美しい。それだからこそ、建築素材として、美しい柾目を表し尊ばれるものなのだが、どこの世界にもヒネクレものとは居るもので、どこをどう間違えたのか、根元付近に大きなコブを作ってしまったスギがいる。そして、その姿が珍しいがゆえに注目を集め、全国の巨木の中から「森の巨人達100選」などに選ばれたりもする。
 実は、この林の中にも、木の高さや幹周囲の太さ、材積の立米の大きさで、このコブ杉を上回る杉は沢山あるのに、その形の面白さから、とくにこの杉だけが注目を集めてしまう。世の中ままならない。この辺は人間の世界とよく似ているようだ。
 上小阿仁村にて(2002/09/29)
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獅子が鼻湿原の鳥海マリモ
獅子が鼻湿原
 例年、旧盆の期間にまとまった夏休みを取るのだが、今年は仕事の関係で、まとまった休みが取れなかった。8月も残りわずかとなったこの日(29日)から2日間、残っていた夏休みを取って、同じく仕事が休みだった妻と二人で、象潟町の中島台レクリエーションの森に行った。ここには奇形ブナの原生林と獅子が鼻湿原がセットである。ブナの原生林は奇形ブナの巨木「あがりこ大王」、獅子が鼻湿原は「鳥海マリモ」がともに有名だが、二つ合わせてほぼ2時間弱で一周できるトレッキングコースが整備されており、上り下りが少々きついが、自然を満喫するには最高の場所である。
 この写真の場所は、苔の群生地となっていて、苔の間を鳥海山の伏流水が勢いよく流れていく。この伏流水が日本海に流れて、象潟の美味しい天然岩ガキの命の水になっているというからありがたいものである。あらためて、天然の循環システムに感謝したい。(2002/08/29)
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千秋公園のハス
千秋公園のハス
 秋田市千秋公園の二の丸奥に小噴水のある池がある。私が子どものころ、確かここに動物園があり、この池の付近が入口だったような気がするのだが、昔日のことゆえ記憶が定かではない。千秋公園は古代ハスの大賀ハスの植栽で知られていた。しかし、専門家による調査の結果、実は大賀ハスではなかったことが判明したため、新たにこの春、大賀ハスを六株分けてもらい、この池に植えたそうだ。これが、その大賀ハスなのかどうかは、不勉強な私の目では分からない。ハスの花は朝しか開かないのだそうで、この写真を撮影した午前11時過ぎには既に閉じていた。
 また、近くに植えられていたエゴノキの実が、朝方の雨に濡れ光って見えた。(2002/08/04)
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大滝山自然公園
大滝山自然公園
 秋田市郊外にある大滝山自然公園は、貯水池を中心に周囲を森林が取り囲み、自然遊歩道やキャンプ場などが配置された憩いの森となっている。市内の中心部からちょっとはずれたところに、このような自然に触れられる場所がふんだんにあるのはとても恵まれたことである。写真の道川大滝から流れ出るせせらぎでは、おおはしゃぎしながら水遊びに親しむ子どもたちがいた。そういえば、我が家でも子どもたちも、小さい頃にここで川エビ取りを楽しんだものである。自然公園の入口には、一軒宿の大滝山温泉がある。遊びつかれたら、温泉で休むのもまたいいだろう。(2002/07/07)
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小泉潟公園の菖蒲園
小泉潟公園の菖蒲園
 秋田市金足地区にある小泉潟公園は、回遊式庭園の水心苑を中心として、芝生広場、フィールドアスレチック、テニスコートなどが集まる都市公園である。この時期になると、この小泉潟公園の一画、水心苑の前は色とりどりの花菖蒲の花が咲き乱れる。我が家の双子たちがまだヨチヨチ歩きの頃、ここで写真を撮りながら散策する家族の姿を地元テレビ局に撮影され、しばらくの間お天気ダイアリーの背景画像として使われたことがあった。それは、我が家のお宝ビデオとして大事に保管されているが、そんな想い出の場所でもある。(2002/06/23)
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千秋公園の藤棚
千秋公園の藤棚
 秋田市中心部にある千秋公園は、旧秋田藩主佐竹候が城を構えた久保田城跡である。千秋公園の春は、桜(ソメイヨシノ)が終わると、土手の斜面に一斉に咲くツツジの花が見頃になる。桜よりもむしろツツジの咲く頃に花見の宴を催す人も多いとか。今年はツツジも開花が早く、連休中から既に咲き始めていた。ツツジは桜と違い一斉に咲くということがない。その分、長期間楽しめるのだが、ちょうどよい見頃を捉えて写真に納めるのはむずかしい。この日も蕾の花もあれば、満開の花もある、はたまたすでに散ってしまったものもあるといった具合。ちょうど、二の丸から弥高神社に向かう途中の池に覆い被さるように咲いていた藤が満開だった。ツツジ見物のつもりが、藤の花見とあいなった。(2002/05/12)
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角館檜木内川堤の桜並木
角館花見オフ会
 毎年の恒例行事となっている角館檜木内川堤の花見オフ会。今年は例年になく桜の開花が早く,いつもの年だとゴールデンウィークの前半に行われるこの会も1週間以上早い開催となった。皆さん,日頃の行いが良いためか,毎年好天に恵まれるのだが,今年も目の覚めるような青空で,気温もぐんぐん上がり,汗ばむ陽気となった。真っ青な空に,ポッカリと浮かぶ白い雲,そしてどこまでも続く淡いピンクの桜並木。天が与えた好配剤にウットリさせられた一日だった。 (2002/04/20)
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勢至公園と鳥海山
勢至公園と鳥海山(金浦町)
 泉小学校脇のハミングロードの桜が咲き始めてからというもの,仕事をしていても気もそぞろで休日を待ち焦がれていた。今日もまた良い天気である。家にじっとしていられなくなり,今日から観桜会が始まるという金浦町の勢至公園に出掛けた。公園の桜は咲き初めという感じで見頃はもう少し先になりそうだが,春を待ちきれない人々が沢山訪れていた。真白に雪をかぶった鳥海山をバックにパチリ。雪と桜。このアンバランスがまたいい。 (2002/04/06)
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辰子像
雪化粧の辰子姫(田沢湖町)
 冬の田沢湖は、なぜこうも寂しい風景を我々の眼前に現すのだろう。夏には禍々しいまでにグリーンに染まった湖面が、今は藍を染めたようなブルーに変わっている。また、春や秋の観光シーズンには、ひきもきらぬほど大勢の観光客で賑わう辰子姫も、今は訪れる人もなく、ひっそりと静まり返っていた。その雪をかぶった姿は、見るものの寒さを一層かきたててくれる。凍える美とは、まさにこのような風景を指すのだろう。(2002/02/10)
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ブルーメッセ秋田
ブルーメッセ秋田
 今頃の時期になると、花が恋しくなるのはなぜだろう。毎日、毎日続く、雪景色のモノトーンの世界に厭きてくるからかもしれない。
 1月24日から27日まで、昭和町にあるブルーメッセ秋田で「世界の蘭」展が開催されていたので、妻と二人、花の鑑賞としゃれこんだ。同じような考えの人が多いためだろう、会場は大入り満員の大盛況。それにしてもこの原色のあでやかさは目もくらむほどだ。地元の人が丹精込めて育てた蘭も良かったが、ボクにはこの常設展示の温室の花々に目を奪われたのであった。(2002/01/27)
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雪の千秋公園
雪の千秋公園
 雪景色は結構好きである。二色の濃淡だけからなる風景は,まるで墨絵の世界だ。
 秋田駅から程近い千秋公園は,佐竹藩の居城久保田城があった場所だ。春は桜やつつじ,夏は蓮,秋は紅葉と,季節折々に鮮やかな色の世界を見せてくれるが,冬になると一転して全ての色を封じてしまったかのように,白と黒の二色の世界が現出される。このコントラストがまたいい。(2002/01/05)
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