江戸時代秋田藩を治めた佐竹氏の居城である久保田城跡の千秋公園は、秋田駅に程近い場所にあって、秋田市民の憩いの場所である。ここは、桜の名所として知られるが、他の季節もツツジや藤、アヤメなど四季折々の花が楽しめる。そして秋は、真っ赤なモミジをはじめとする紅葉が見所だ。とくに二の丸広場から長坂を登り、久保田城表門手前にあるカエデの紅葉は見事で、是非見ておきたい場所である。写真1、写真2、写真3。(2010/11/13) INDEX / このページの先頭 |
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秋田市金足黒川にある重要文化財の三浦館の秋の公開に行ってきた。三浦館の主の三浦家は、平安末期から鎌倉時代にかけて、相模の三浦半島を治めていた三浦氏を始祖とする豪族である。その後、戦国時代に秋田を治めていた安東氏に仕え、五城目の浦城主だったが、安東一族の内紛に巻き込まれ、この黒川の地に居を構えるようになった。その後、三浦家は、代々黒川地域の肝煎りを務めたそうだ。屋敷は4000坪の敷地の中に9棟の建物があるが、今回は母屋の中も見せてもらった。お茶とお菓子もふるまってもらったが、お菓子にも三浦家の家紋が焼きごてで印字されていたのには、驚きだった。写真は紅葉と表門、そして、三浦家に嫁いだお嫁さんが持参したという白壁の土蔵である。(2010/11/6) INDEX / このページの先頭 |
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秋田、岩手、宮城の3県にまたがる栗駒山は、紅葉の名所である。ちょうど、体育の日の3連休が見頃となったが、あいにくこの3連休は天気がよくなかった。幸い、11日は晴れの予報だったので、秋田から2時間かけて栗駒山まで紅葉狩りを兼ねた登山に行ってみた。しかし、標高千メートルを超す山の天気は、予報通りにいくほど甘くない。午前中は、霧と雨で視界がまったくきかず、紅葉も見られなかったのだが、午後になってようやく天気が回復し、県境駐車場から歩いて10分ほどの場所にある名残が原では、湿原一帯が草紅葉に染まり、行く手の山々の紅葉も見られるようになってきた。相変わらず、山頂付近は濃い霧の中に隠れたままで、手前の山しか見られなかったのは残念であった。 それでも、3連休の最終日とあって、県内外から大勢の観光客が紅葉狩りと登山に訪れていた。私も栗駒山の登山口がある須川高原温泉には朝9時に到着していたにもかかわらず、県境の駐車場に入るのに40分も待たされてしまった。栗駒山で、こんなに大勢の観光客を見たのは初めてのこと。2年前の岩手・宮城内陸地震で壊滅的な打撃を受けた栗駒観光だが、ようやく往時の勢いを取り戻してきたようである。他の写真1、写真2、写真3(2010/10/11) INDEX / このページの先頭 |
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高尾山からの眺望(秋田市) INDEX / このページの先頭 |
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毎年登っている秋田駒ケ岳だが、今回は中生保内口から登ってみた。田沢湖高原温泉から八合目駐車場まで路線バスが通じているので、通常はそちらを利用するのが一般的だ。しかし、それだと1時間ほどで山頂付近の阿弥陀池までいけるので、本格的な登山には少し物足りない。その点、中生保内口からだと林道を利用して3合目まで車で行けるが、そこからは白滝から流れる渓流沿いの急坂を登り、噴火口周囲の外輪山の稜線に設けられた登山道(金十郎長嶺)を直接男岳を目指すことになる。途中、昭和45年(1970年)に噴火した女岳の荒々しい溶岩流跡や五百羅漢など、変化に富んだ景色を眺めることができる。その分、少々ハードな登りを覚悟しなければならないが、3合目登山口から男岳山頂まで3時間余りで登ることができた。利用者が少ない分、雄大な景色を思う存分楽しむことができる。たまにはこういう登山も楽しいものである。(2010/09/18) INDEX / このページの先頭 |
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第一観光バス(白神なび)が募集していたブロガー限定の白神山地モニターツアーに当選して、白神山地の留山と十二湖のガイドツアーに夫婦で参加した。ツアーの模様をブログで宣伝するのが条件なのだが、無料で秋田駅からジャンボタクシーで往復し、専門ガイドの案内で、白神山地の留山と十二湖をトレッキングできる。しかも昼食付きである。こんなことまでしてもらって元が取れるのか心配になるが、せいぜいホームページやブログで宣伝することとしたい。 八峰町にある留山は、町指定のガイドが同行しなければ入れない場所なので、今回はとても楽しみだった。ここは藩政時代から、農業用水確保のため、木の伐採が禁じられていたところ。そのため、人の手が加えられていない自然の植生が楽しめる。写真は、ここで最も古いブナの木で、推定樹齢350年だそうだ。木の根元部分は、木の重みで皺が寄ったようになっていた。このような話もガイドの案内があったればこそだ。是非とも、このようなガイドツアーを続けてもらいたいものである。(2010/09/04) INDEX / このページの先頭 |
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秋田県と山形県にまたがる鳥海山には、登山口がいくつもあるが、山頂からもっとも近い場所にあるのが、秋田県側の祓川登山口である。登山口周辺は、竜が原湿原(1212m)が広がり、湿生の高山植物が豊富である。この時期は、イワイチョウ、ウメバチソウ、エゾオヤマリンドウ、ミズギク、サワギキョウなどの花が咲いていた。ここから、七高山の山頂まで3時間半ほどの登りになる。ここからの登りは雪渓登りが多くなるのだが、今回はまったく雪がなかった。その分、岩登りが多く、とてもハードだった。祓川から登るなら、雪渓の方がはるかに楽である。(2010/08/28) INDEX / このページの先頭 |
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抱返り渓谷を流れる玉川は、まるで絵の具を溶かしたような綺麗なエメラルドグリーン色をした川である。絶壁の渓谷を覆いつくす深緑の緑と、毒々しいほど鮮やかな川の緑色が、美しい緑のグラデーションを醸し出す。渓谷沿いには遊歩道が設けられており、この景色を堪能するため多くの人が訪れる。しかしながら、急峻な地形のせいか、土砂崩れが絶えず、数年前から抱返り神社から回顧(みかえり)の滝までしか行けなくなってしまった。そのわずかな開通部分も、現在は土砂崩れのため通行止めになっている。まことに残念であるが、今工事が進められているので、まもなく歩くことができるようになるだろう。本当は、さらに足を延ばして神代ダムまでの全区間を歩きたいところだが、回顧の滝から先は、まったく工事も行われていないようで、開通の見通しはたっていない。まことに残念である。(2010/08/14) INDEX / このページの先頭 |
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秋田駒ケ岳から乳頭山を越え、八幡平に至る奥羽山脈の縦走路上に、山頂付近がズバッと切り取られ、台形状をした二つの山がある。小白森、大白森と呼ばれているが、中でも大白森の山頂は広大な高層湿原になっており、秋田駒ケ岳や乳頭、岩手山などの山々が広い草原越しに見渡され、快適な山上空間である。花の時期には、ニッコウキスゲが咲き乱れ、息を飲むようだというが、この日は目立つ花はほとんどなく、キンコウカやワタスゲが見られる程度であった。それでも、一面緑の大草原が広がる風景は、何とも言えない開放感があって、まさに天上の楽園である。写真は岩手山を裏側から見た風景だが、青空と白い雲、緑の草原とが絶妙のコンビネーションで配置され、それは美しい風景だった。秋田駒ケ岳の喧騒から離れ、静かに山の風景を楽しみたいなら、大白森が最高である。ひとしきり、この楽園を楽しんだあと、ベースとなる鶴の湯温泉の登山口に戻ったら、他県ナンバーの車が所狭しとひしめきあい、大賑わいであった。(2010/07/17) INDEX / このページの先頭 |
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岩手、秋田の県境にある八幡平は、深田久弥の「日本百名山」や田中澄江の「花の百名山」にも選ばれている日本を代表する山だが、山頂直下まで自動車道(アスピーテライン)が通じているため、これほど楽に山頂に辿れる山もない。楽々百名山を選べば、間違いなくトップクラスにランクされるだろう。食事や飲み物は、山頂レストハウスで用意できるので、持参する必要もない。登山としての面白みはないが、高層湿原をゆっくりと周遊しながら高山植物を愛でるには、最高の場所である。 八幡平でよく見る花が「ハクサンチドリ」である。盛岡の老舗旅館が舞台のNHKの連続テレビ小説「どんどはれ」の中で、ハクサンチドリが見たいという車イスの顧客を八幡平まで連れてくる場面がある。実際八幡平を歩くと、車イスでも回れるのは何となく頷ける。それほど楽に登れる山である。ハクサンチドリは紅紫色が普通だが、ここには白いハクサンチドリも咲いていた。二色のハクサンチドリが仲良く並んで咲いているのは珍しいことかもしれない。(2010/07/11) INDEX / このページの先頭 |
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JR東日本の「大人の休日倶楽部」12000円乗り放題切符を利用して、娘が住む横浜に遊びに行ってきた。土日の休日を利用しての旅行だったので、少々慌しかったが、久しぶりに家族一同が会することができて楽しかった。土曜の夜、横浜中華街で食事したあと、娘がどうしても「大桟橋」からの夜景を見せたいという。中華街から歩くには、少し遠かったのだが、大桟橋から見る「みなとみらい」の夜景は最高で、誘ってくれた娘に感謝である。このあと、勢いに乗ってホテル(写真にも写っている「インターコンチネンタルホテル」)まで歩いたが、さすがにそれは疲れてしまい、夜はバタンキューだった。(2010/06/30) INDEX / このページの先頭 |
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五城目町の馬場目川上流にあるネコバリ岩。清流の中に巨大な岩が屹立しているだけでも珍しいのに、さらにその岩の上に張り付くようにして大きな木が生えている。これだけの巨木を養うだけの栄養分を、どのようにしてこの岩は作り出しているのだろうか。見れば見るほど、不思議な光景である。ここは、昨年上映された「釣りキチ三平」のロケ地にもなったところで、その影響で観光客が数多く訪れるようになった。それにしても、この清流の美しさは何ともいえない。それに、この不思議な光景が加わるのだから、観光資源としても超一流である。このような場所が、秋田にはまだまだ沢山あるのだと思うと、うれしくなってくる。(2010/06/19) INDEX / このページの先頭 |
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鳥海山麓の中島台レクレーションの森にある「奇形ブナの巨木群」の中では、日本の巨木百選にも選ばれている「あがりこ大王」がつとに有名だが、他にも面白い巨木が沢山ある。中でもボクが好きなのが、「ニンフの腰掛」と呼ばれている巨木だ。根元付近で横に伸びてからほぼ直角に上に伸びている枝から、そのように名付けられている。案内板には「燭台」という名で記されているが、別名の「ニンフの腰掛」の呼び名の方が、ロマンがあっていい。裏側から見た写真や全体像の写真もまた味わいがある。(2010/06/06) INDEX / このページの先頭 |
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NPO法人菜の花ネットワークと秋田県立大学が主催する鳥海高原菜の花祭りが、5月22日、23日に南由利原高原の桃野地区で開催された。昨年までは、秋田港の工場埋立用地を会場に開催されていた祭りだが、港湾工事の影響と連作障害の心配から場所を変えて開催されたのだ。高原の畑一面に広がる菜の花と、雪をかぶった鳥海山が背景に聳え、これほどフォトジェニックな光景はそうそうあるものではない。会場を変えて大正解である。会場では、熱気球乗船体験や菜種油を燃料としたエコトレイン乗車などが体験でき、子供連れでも十分楽しめる。シャトルバス乗場の南由利原高原のサイクリングターミナルでは、横手焼きそばやハムフライ、ラーメンなどのテント村もオープンしていた。ここに、こんなに人が集まるのを久しぶりに見たような気がする。新たな観光資源としても期待が持てる素材である。他の写真1、写真2(2010/05/22) INDEX / このページの先頭 |
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江戸時代の文化4年(1807年)の春、桃の花が満開のとき、この地を訪れた紀行家、菅江真澄が「中国武陵の桃源郷のようだ」と書き残した手這坂集落。平成12年(2000年)に無人集落となったが、翌年春から旧農業短大の山崎光博研究室が民家の清掃作業に入ったのを契機に地元有志による「手這坂活用研究会」が結成され、建物の修復や桃の木の植栽などの活動が続けられている。人の手が入ることによって、菅江真澄が見た江戸時代そのままの風景が守られている。桃の花が見頃となったこの日は、多くの見物客が訪れていた。とくに、3色の花を咲かせる源平桃は見事である。その他の写真1、写真2(2010/05/15) INDEX / このページの先頭 |
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大仙市協和にある萬松寺の枝垂桜は、それは見事な枝振りで、以前から満開になった姿を是非見てみたいものだと思っていた。今年も、5月1日に訪れたときは、、南側の枝が一部開花しているだけで、まったく咲いていなかった。これは、見頃になるまで1週間以上かかるかなと思っていた。それが、3日に訪れたときは7部咲きとなり結構見頃となっていた。そして3度目の今日5日は満開で、本当に息を飲むような美しさであった。同じ桜のもとに2日おきに三度も訪れるなんて、何て酔狂なんだと思われるかもしれないが、この桜にはそうさせるだけの魅力がある。いや、魔力といってもいいかもしれない。 樹高は20メートルに及び、樹齢は140年余り。戊辰戦争(1868年)の際、全焼した桜の根元に萌芽していた3本の芽を束ねて生育させたものだという。桜の根元には、戊辰戦争の戦没者の墓がある。まさに、戦没者の精を吸い取って大きく成長したような、そんな妖艶な桜の姿である。他の写真1、写真2。(2010/05/05) INDEX / このページの先頭 |
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秋田県内唯一の多重塔がある秋田市八橋の日吉八幡(ひえはちまん)神社は、桜の咲く季節が最も美しい。随神門(神社山門)から入ると、正面に朱色に彩られた三重塔がすくっと建っている。その手前に桜が植えられていて、門からは三重塔に覆いかぶさるように見える。とても写心がくすぐられる光景だ。桜の名所は県内にも沢山あるが、三重塔と桜がセットになっているロケーションはここしかない。もう少し多くの人に知られても良い場所である。(2010/04/30) INDEX / このページの先頭 |
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今年の桜は開花が遅い。今日(4月24日)、やっと秋田市で開花宣言が出たほどだ。平年に比べ5日遅く、昨年に比べるとなんと10日も遅い開花である。そんな状況なので、秋田市の桜はまだどこもつぼみのままで、県内で花見ができるのは、にかほ市金浦の勢至公園くらいのもの。新聞情報では満開となっていたが、実際は7部咲きといったところか。これからもまだ十分に花見が楽しめる。ここの売りは、雪をかぶった真白な鳥海山を背景に花見ができることなのだが、鳥海山は厚い雲に隠れて、拝むことができなかった。上空が晴れていただけに、まことに残念だった。(2010/04/24) INDEX / このページの先頭 |
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今年の春は異常だ。4月17日になって雪が降るなんて聞いたことがない。今日18日に予定されていたNPO法人の花見も、あまりの寒さで中止となった。まあ仮に暖かくても、肝心の桜の花が固いつぼみのままでは、花見もあったものではないが。そんな中、秋田市八橋の菅原神社の梅が見頃になっていると聞いて、雨模様にもかかわらず写真撮影に出掛けた。左側の桜がつぼみのままなのに対し、右側に植えられた梅は綺麗な花を咲かせていた。まさに「梅は咲いたか、桜はまだかいな」の都々逸の世界だった。(2010/04/18) INDEX / このページの先頭 |
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今年の春は、4月になっても雪が舞い散るほど寒い日が続いているが、4日の日曜日は一日中晴れの天気予報で、格好の行楽日和だった。こういう日は、少し遠出をしてでも春探しの旅をしたくなる。そこで、隣県の山形県庄内地方までドライブすることにした。目的地は鶴岡市内から程近い羽黒山。ここには、国宝建築物の五重塔がある。秋田県には、残念ながら国宝建築物がないので、最も身近に見られる国宝建築物がこの五重塔である。古記によれば、平将門の建立(承平年間)と伝えられ、長慶天皇が再建(文中年間)、慶長13年最上義光が修造したという。五重塔の周辺はまだ雪に覆われていたが、春の陽射しを浴びてとても気持がよかった。(2010/04/04) INDEX / このページの先頭 |
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にかほ市金浦の大竹地区は、春を呼ぶ福寿草の群生地として知られる。3月18日の県職員ブログ「秋田で元気に!」に「由利地域に春が来た」というタイトルで、ここの福寿草が紹介されていた。先週の3連休は大荒れの天気だったので、行きたくても行けなかった。そこで、遅いかと思ったのだが、今日妻と一緒に訪れてみた。少々、しおれ気味ではあったが、まだまだ十分楽しむことができた。春に似合わず、昨日は雪が降るなど、気温はとても低かったが、晴れのとてもよい天気で、大竹集落からはすぐ背後に雪をかぶった鳥海山が綺麗に見えた。(2010/03/28) INDEX / このページの先頭 |
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鳥インフルエンザに罹患した白鳥の死骸が十和田湖畔で発見されて以来、県内の白鳥の飛来地では餌付けを禁止するようになったため、すっかり白鳥の姿が見えなくなってしまった。いったい白鳥はどこへ行ってしまったのだろうと思っていたら、餌のある所にはちゃんと来ているんですね。ここは、男鹿半島の寒風山から旧若美町方面へ降りて来て真っ直ぐ行ったところにある田んぼの中。いるわ、いるわ、あちらこちらに白鳥の群れが。白鳥だって生きていかなければいけない。雪さえなければ田んぼには、白鳥の餌が豊富にある。北帰行前に餌にむしゃぶりついている白鳥の姿を見ることができた。(2010/03/07) INDEX / このページの先頭 |
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秋田市千秋公園の久保田城本丸跡に建てられている与次郎稲荷神社は、幾重にも重なった赤い鳥居と両脇に並んだ狐の神石が目につく。ここは、常陸から秋田に国替えになった佐竹義宣公に仕えたとされる与次郎狐を祭ったものである。与次郎狐は、飛脚として秋田〜江戸をわずか六日で往復し大いに働いたが、与次郎狐の活躍により仕事をなくした飛脚たちの恨みをかい、羽州街道の六田村(山形県東根市)で罠にかかって殺されてしまったそうだ。与次郎狐の無念の死を哀れみ、義宣公が祠をつくりその霊を祭ったのが、現在の千秋公園本丸に移された与次郎稲荷神社である。大雪に見舞われ、真白になった公園の中で、赤い鳥居がとても目立っていた。(2010/02/07) INDEX / このページの先頭 |
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秋田市八橋にある日吉(ひえ)八幡神社(県指定有形文化財)は、八橋運動公園の一画にあり、陸上競技場や野球場に接するように位置しているが、これまでほとんど訪れたことがなかった。この日も、参拝する人がチラホラ見える程度で、雪の中で静寂を保っていた。社伝によると、平安時代、日枝山王と石清水八幡宮を勧請し創建されたと伝えられている。現在地に建立されたのは江戸時代になってからだ。この境内には、秋田県内で唯一となる三重の塔(県指定有形文化財)がある。八橋の山王さんとして町人からの信仰を集め、現在に至っている。県庁や市役所がある「山王」という地名は、この神社に由来する。(2010/01/24) INDEX / このページの先頭 |