春の福島花の旅

2008年4月19日〜20日
 自治大学校の政策課題グループの同窓会が福島市で開催された。「福島市の観光といえば花見山」と言われるほど有名になった花見山。そこで春爛漫の花見を楽しもうというのが、幹事役の久能さん(福島県)の粋な企画である。前回、金沢市で開催された同窓会には娘二人も連れ、家族4人揃って出掛けたのだが、今回は妻と二人で参加した。観光や懇親会にも初めて夫婦一緒に出席したが、金沢市の二宮さんも夫婦で出席してくれたので、同行した妻にとっては良かった。
※写真をクリックすると大きな写真(600×450pix)になります。
 初日の午後の観光が花見山だったが、福島は朝から降り続く雨がやまず、雨の中での花見となった。今年の花は開花が早く、桜(ソメイヨシノ)はすでに散ってしまっていた。それでも、ハナモモやレンギョウなど原色系の色濃い花々がちょうど見頃で、雨さえ降っていなければ最高の花見だった。
 傘をさしながらの写真撮影は結構大変だったが、せっかく花見山まで来たのだから、写真を撮らなければ損とばかりに撮影にいそしんだ。晴れていれば、花の向こうに吾妻連峰も綺麗に見えるはずという説明を聞いて、本当に雨さえ降っていなければという思いを一層強くするのであった。
 花見も早々に切り上げて、雨で濡れた身体を温めるべく、本日の宿泊場所、飯坂温泉みちのく荘に急いだ。今回は、飲み放題の懇親会込みで1泊2食7千円という料金。ホンマかいなというくらいの超低額料金で、夫婦で参加してもとても安上がりだったのはラッキーだった。しかも、2次会の場所までビールを届けてくれるというサービス。とても得した気分である。
 翌日は飯坂温泉界隈を歩く。まずは、飯坂温泉発祥の場所、公衆浴場の「鯖湖湯」。隣には源泉をくみ上げている鐘楼のような建物もあった。木造の古い建物が昔ながらの温泉場の雰囲気を醸し出している。
 また、近くには蔵付きのクラシカルな3階建ての旅館があった。「なかむら也 阿部興右ヱ門」と書かれた玄関前の垂れ幕にも歴史と伝統を感じさせる。また別の場所には、大きな木(ケヤキ?)と土壁の土蔵。とにかく絵になる風景が満載の場所である。
 この日最後に訪れた館の山公園は、山全体に桜の花が広がり、今がちょうど見頃だった。ところが花見客がほとんど居なかったのは何とも不思議だった。こんなに綺麗な桜が楽しめるのになぜだろう。雨の中でも大勢の花見客がいた花見山とはえらい違いである。沢山の桜を独り占めしたような贅沢な気分だった。
 今日は天気が良かったので吾妻連峰が遠望できた。この時期に現れるという「ゆきうさぎ」も眺めることができた。「ゆきうさぎ」とは、山肌に残る雪が、ちょうど横向きのウサギの形に似ていることから付けられた名前だそうだ。上の写真にユキウサギが写っているのだが、果たして発見できるだろうか。写真を拡大して確認してみてください。
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