高 松 紀 行

平成11年3月27日〜28日)

 3月27日,四国の高松で自治大卒業後初めてとなる,政策課題グループの同窓会が開催された。ほぼ,1年ぶりの再会となる。参加者は,地元香川県庁の国分(こくぶ)さん,金沢市役所の二宮(ふたみや)さん,福島県庁の久能(くのう)さんご夫妻,それと私の計5人であった。残念ながら,京都府庁の齋藤さんと,岩手県庁の佐久間さんは欠席だった。
栗林公園  高松到着後,宿にチェックインして,早速訪れたのが,写真の栗林公園である。栗林公園は,特別名勝に指定されている23万坪の広大な和式庭園で,寛永初年(今から約370年前)に開設された由緒正しき公園だ。夕方5時頃に入ったため,人出はまばらだったが,良く整備された庭園の美しさと,開花したばかりの桜がとてもきれいだった。
枝垂れ桜  高松市の桜(ソメイソシノ)の標本木が栗林公園内にある。今日それが開花したため,桜の開花宣言が出されたそうだ。この写真は,その標本木のとなりにあった,枝垂れ桜で,こちらの方が良く咲いていた。飛行機でわずか3時間足らずの距離なのに,未だに雪が舞い散る秋田とのこの季節の違いは何だろうか。日本の南北の長さを実感した。
 夜は,ロイヤルパークホテル高松で,会食を行う。今,香川が特産品として売出中の「讃岐三畜」(讃岐牛,讃岐黒豚,讃岐コーチン)が食卓に並ぶ豪勢な食事で,一堂大満足。
 この一年で環境が大きく変化したのが国分さんであった。卒業式の2日後に結婚し,今年の1月には男の子が誕生した。我々と一緒にいた頃は,唯一の独身であったのに,一年後には3人家族の世帯主になっていた。一緒に夜遅くまで,議論を重ねていた頃には,結婚のことはオクビにも出さなかったのに。なんと水くさい。
五色台  翌28日は国分さんの案内で,県内の観光をした。写真は五色台から瀬戸大橋を眺望したもの。写真では,よくわからないが,瀬戸大橋が一直線になって,四国と本州がつながっているのが一望だ。それにしても,こうして高台に立って見ると,手を伸ばせば届きそうなほど,岡山県はすぐ目の前である。地元の人が本州と四国の間に橋を架けたいと思うのは当然だと思った。
瀬戸大橋
 瀬戸大橋を下から眺めたのがこの写真。時折,JRの列車が高架を通るゴーッという音が聞こえてくる。気のせいか,橋を通る車の数よりも海に浮かぶ船の方が多いと感じてしまう。完成以来10年が経過したというが,通行料金の高さもあってか,まだ十分に定着していないようだ。国分さんも,JRでは通ったことがあるが,車ではまだ利用したことがないという。観光名所として作った施設ではないのだから,もっと多くの人に利用してもらう手だてを考えなくてはと,つい思ってしまった。
 2日間で4回も飛行機に乗るという,非常に慌ただしい旅であったが,1泊2日で秋田から四国に旅行できるのだから,便利になったものだ。以前,四国に行ったのは,もう10年以上も前の話だが,宇野から高松まで宇高連絡船に乗っていったものだ。船で食べた讃岐うどんが妙に懐かしい。そういえば,今回の旅では,讃岐うどんを食べ損ねてしまった。大きな宿題を遣り残してきた気分である。いつか,またうどんだけを食べに行かなくては。

木村雅彦(1999年3月28日)