羽黒山国宝五重塔と鶴岡の旅

2010年4月4日
 羽黒山の国宝五重塔
 出羽三山の一つ、羽黒山には国宝の五重塔がある。秋田県内には、国宝建築物がないので、この五重塔がもっとも身近に見られる国宝建築物となる。平将門の創建と伝えられるが、現存する建物は、約600年前の南北朝時代に再建されたものである。この日は快晴。まだ雪が積もっていたため、太陽の光が地面に反射され、下から光が当たるような面白い写真となった。・・・続きを見る

 鶴岡散歩 −致道館−
 鶴岡は徳川家の重臣、酒井氏が治めた庄内藩の城下町で、鶴岡城があった鶴岡公園の周辺には、今も古い建物が残されている。致道館は、1805年に創立された東北地方に現存する唯一の藩校建築。明治時代になって藩校が廃止されたあとも、尋常小学校の校舎として利用されたという。このような建物が残されているところが鶴岡の良さで、秋田との文化の違いを感じる。・・・続きを見る

 鶴岡散歩 −大宝館−
 鶴岡公園内にある大宝館は、綺麗な白壁が周囲の木々や青空にマッチしたとても美しい建物である。ここは、大正時代に建てられたオランダバロック風の窓とルネッサンス風のドームを持つ擬洋風建築物で、市立図書館として長く利用されていたらしい。今は鶴岡ゆかりの人物資料館として公開されている。中には、藤沢周平や高山樗牛など、鶴岡出身の著名人の資料が数多く展示されている。・・・続きを見る

 鶴岡散歩 −致道博物館−
 鶴岡城の三の丸、庄内藩主酒井氏の御隠殿となっていた場所にある致道博物館。色々な建物が移築され、建物を見るだけでも、まさに博物館というにふさわしいが、建物内に展示されているものを一つ一つ見てあるけば、ここだけで一日楽しめるほどの場所である。・・・続きを見る

 月山と庄内平野
 北に鳥海山、東に月山連峰、西に日本海を抱く庄内平野は、つくづく贅沢な場所だと思う。とくに、今の季節は、二つの山の頂きが真白な雪に覆われ光り輝いている。その神々しいまでの美しさ。こういう景色を毎日眺められる庄内の人たちは本当に羨ましい。・・・続きを見る

 吹浦海岸の十六羅漢
 国道7号を南下し、秋田県境を過ぎて山形県に入ると、まもなく海岸の岩を削って作った仏像群、十六羅漢という名勝地にたどり着く。今はバイパスができてしまったので、気付かずに通り過ぎる人も多いことだろう。ここは、曹洞宗海禅寺の21代目、石川寛海大和尚が江戸末期に刻んで作ったもの。正面に、釈迦、文殊、普賢の三尊、その周囲に十六羅漢とその他の像を配置し、仏像は全部で22体もある。・・・続きを見る

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