平成16年度 第7回定例会
「いわて遠野ラウンド」

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開催日:平成16年7月31日(土)
場所:岩手県遠野市「遠野ふるさと村」
 約1年ぶりの開催となるめぐみネットワーク。昨年5月、青森県深浦町で開催された定例会に、本田遠野市長も参加した。例年、忘年会は岩手県が当番だ。じゃあ、次は本田市長のお膝元、岩手県遠野市で忘年会をやろうと、話が盛り上がった。忘年会の予定が、ずるずると夏真っ盛りの時期までずれ込んでしまったが、やっと実現した「いわて遠野ラウンド」である。

 平成11年、北東北3県による広域連携推進構想が策定された。そのときの岩手県の責任者が、当時岩手県企画調整課長だった本田敏秋氏(現、遠野市長)である。当時の担当者だった、菊地公英(青森県)、佐藤守(岩手県)、佐藤尚志(秋田県)の3氏は、毎週のように岩手県庁の企画調整課の奥にある会議室に集まっては推進構想案の策定に頭を捻らせていたのだが、本田課長は県の垣根など感じさせず、我が課の職員のごとく接してくださったという。今の北東北連携やめぐみネットワークの原点がここにあるといっても過言ではない。

 その本田敏秋氏が平成14年に遠野市長に転身され、遠野市の地域経営に携わっている。遠野市は柳田國男で知られた民話の里だが、今は小泉内閣の構造改革特区に「日本のふるさと再生特区」にいち早く認定され、地域の資源、人材等を生かした「ぬくもり」と「もてなし」の心でつくる遠野ツーリズムの推進を図っている。特に、ここの特区がユニークなのは、別称「どぶろく特区」と呼ばれていることからも伺われるように、地域の食文化の復活や農産物加工・販売など、地域住民が「おもしろさ」と「やる気」を感じる地域に根ざした新たな起業を目指しているところにある。遠野の入口にある道の駅「風の丘」は地場産品を販売している道の駅だが、年間100万人が訪れる、遠野でも一大集客スポットになっているという。
 遠野市役所から、遠野ふるさと村に会場を移して懇親会を開いた。恒例の持ち寄り地酒の紹介コーナー。どぶろく特区の遠野市からは濁酒が提供されたが、その紹介は市長秘書の太田由紀子さんが行った。お役目ご苦労様でした。
 懇親会の会場をレストランから宿泊場所の曲がり家に移して、地元の語り部(新田安子さん)から、遠野に伝わる民話を4話話してもらった。独特の語り口調に一同膝を寄せ集めて、しんみりと、ときに笑いながら聞き惚れていた。本当の遠野ワールドを実感できるときであった。このあとは、延々と続く「夜なべトーク」。この「夜なべトーク」がめぐみネットワークの真骨頂なのかもしれない。
 翌朝、7時半には宿泊場所の曲がり家を追い立てられるように出された。本来なら、布団の整理もしなければならないのだそうだが、とにかく早く朝食を済ませてくださいと、それも免除された。
 朝食後、どぶろくの製造認可を受けている民宿の江川さんを訪ねた。製造場所を見学したあと、どぶろくの試飲もさせていただいた。筆者は残念ながら車の運転があったので遠慮したが、実際飲んだ人の感想はいかがだったのだろうか。飲み残しのどぶろくの瓶を大事そうに胸に抱えて持ち帰った青森県H町のMさん、是非感想をお聞かせください。

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