平成23年度 第18回定例会
「西和賀ラウンド」

TOP
定例会
連携ウオッチング
リンク集
参考資料
開催日:平成23年9月23日(金)
場所:岩手県西和賀町湯本「ホテル対滝閣」
参加者名簿  
 3.11東日本大震災がめぐみネットに与えた影響は計り知れないものがある。今年度のめぐみネットは岩手県が当番だった。震災発生後、さて今年の定例会をどうするか。通常通りできるのか。幹事県の岩手県のみならず、3県の幹事で何度も相談した結果、最終的には、いつもの研修会スタイルのパターンを変え、大震災に直面し、その復旧に当たったメンバーの報告会を中心に行うこととした。場所も秋田県との県境にある湯本温泉「対滝閣」。ここは、かつては(今もそうかも知れないが)秋田県からの宿泊客で賑わっていた場所である。
 岩手県の佐藤守氏は、めぐみネット開設時からの幹事で、めぐみネット3賢人の一人に数えられている。
 3.11の大震災発生時は大船渡市職員として県から派遣されていた。地震発生から津波被害の生々しい体験談には、直接体験したものでなければ語れない臨場感があって、聞く者には言葉も出ないほど身につまされるものであった。
 市の土木責任者として、ガレキ処理や応急仮設住宅の建設、公共下水道や漁排施設の復旧に向けた取り組みなどなど、どれも参考になる話ばかりであった。
 最初は、津波に流された大量のガレキの山を目の前にして、何から手を付けて良いのかわからず放心状態だったが、自衛隊員が到着して「まず道路を確保しましょう、どの道路からやりますか。」と言われたとき、初めて仕事に向き合う気力が出てきた。自衛隊職員の冷静沈着な話しぶりに救われた、と話されていたのがとても印象的だった。
 また、いざというとき、県は何もあてにならない、という言葉には、同じ県職員から発せられた言葉だけに、とても重みを持つ言葉だった。
 続いて、薬剤師という専門職員の立場から避難所の支援スタッフとして派遣されたほか、ボランティアとしても何度も支援活動に参加した経験のある秋田県の滝本法明氏の活動報告があった。
 インフルエンザなど感染症予防のため避難所の衛生状態を保つ工夫などが報告され、参考になった。
 この日も朝早く、秋田県の他のメンバーとともに、釜石のボランティアセンターに行って、泥上げのボランティアをしてきてからの参加であったが、彼のボランタリー精神には頭の下がる思いである。
今回の参加者名簿
▲ページトップへ戻る