平成26年度 第25回定例会
「奥州・平泉ラウンド」

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定例会
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開催日:平成26年12月13日(土)
場所:岩手県奥州市「国民宿舎サンホテル衣川荘」
参加者名簿  
 
【講義】
「世界遺産 平泉の価値」
 平泉社(へいせんしゃ)代表 千葉信胤 氏

講師の千葉さんは、平泉町職員として30年間、平泉の歴史的文化遺産の保存・活用などに携わってきた。そのなかで関わった大きな出来事として、
・柳之御所跡の保存  夢の跡を護る
・世界遺産登録     平泉文化の国際的評価
・高館の名勝指定    風景地へのまなざし
の3つを挙げられていた。

平泉を考えるとき、大きく分けて、日本史の舞台平泉としての価値と、世界遺産としての価値の二つがある。この二つは基本的に別物で、世界遺産に登録されるためには、単に、日本国内でのみ通用するような歴史的な価値だとか、固有の思想ではダメで、そこに「人類普遍の価値観、グローバルな価値」が求められるとのことだ。

平泉がとくに評価されたのが、平泉の建築・庭園の様式が中国や朝鮮半島から持ち込まれ平泉で発展し、後の鎌倉文化に影響を与えた文化遺産であり、そこに「価値観の交流」が見られること、そして、平泉文化の背景には「浄土思想」があり、この思想が日本のみならず中国・朝鮮半島、さらに東南アジアまで広まった普遍的な思想であること、この二つが評価されたとのこと。世界遺産になるには、なかなか難しいものである。
【会員報告】
「ILC(国際リニアコライダー)の建設に向けて」
岩手県県南広域振興局副局長 佐々木淳 氏


次に、めぐみネットの会員でもある佐々木さんから、ILCの誘致活動について話があった。ILCとは国際リニアコライダーの頭文字を取ったもので、国際的な直線の衝突型加速器のことだ。といっても何のことやらさっぱりわからないが、陽電子と電子を光速度まで加速し衝突させ、その反応を観測し、宇宙誕生時の謎を解明するというものらしい。それでもよくわからないが。いま、世界最大の加速器がヨーロッパのスイスにあるセルン研究所だが、そこは直径9キロの円形の施設だが、岩手県の北上山地の地下に作ろうとしているのは、31キロの直線の施設で、直線にすることによってより効率的でクリーンな反応を見ることができるという。まだまだ、乗り越えるべき課題は多いが、世界最先端の施設が東北にできるというのは非常に夢のある話であり、是非実現させてほしいものだ。
 懇親会に持ち寄られた地酒の数々。今回の2次会は、部屋ではなく、ホテルのバーで行った。
  翌日は、ベテランガイドの岩渕洋子さんの案内で、世界遺産の毛越寺と中尊寺を見学した。
今回の参加者名簿
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