秋田の風景 | 秋田の行事・祭り |
・栗駒山龍泉ガ原(東成瀬村) ・池田氏庭園(大仙市) ・春紅葉(秋田市) ・菜の花ロード(大潟村) ・スプリング・エフェメラル(男鹿市) ・蟹場温泉(仙北市) |
・横手市増田町「蔵の日」(横手市) |
その他 | |
・十和田ホテル(小坂町) ・豪華客船飛鳥U寄港(秋田市) ・男鹿水族館GAO(男鹿市) |
旧増田町は明治期から昭和初期にかけて豪商の町として栄え、現在の北都銀行の発祥の地(増田銀行)としても知られるほど経済が発展した。増田の商人地主たちは、お宝収蔵や座敷として活用するため、贅を凝らした内蔵を競って作らせた。それが今なお数多く残っていて、中心部の「中町・七日町商店街」には、約200メートルの間に50軒以上の内蔵が残っているという。このうち24の蔵の所有者と商工関係者らが、蔵の保存と活用によるまちおこしのため「蔵の会」を設立。そして11月5日を「蔵の日」として、10の蔵を初めて一般公開した。100円の共通入場券を購入して、10の蔵を全部回ってみたが、外からは想像もできないほど素晴らしい内蔵で、今後何らかの形で地域活性化に活用していってもらいたいものだ。写真は、「佐藤多三郎家」の内蔵で、明治35年頃に建築されたものである。(2006/11/05) INDEX / このページの先頭 |
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十和田湖西湖畔の高台に悄然と佇む天然秋田杉の館「十和田ホテル」。ここは、昭和15年開催予定だった幻の東京オリンピックの外国客用に建築されたホテルである。秋田、青森、岩手から集められた宮大工80人が、天然秋田杉をふんだんに使い、その腕と技を競って造られたホテルだけあって、各和室ごとに違う天井や壁、格子などに粋を凝らして施された意匠には目を見張るものがある。そのせいか、なかなか予約の取れない人気の宿となっているのだが、冬期間は客が少なくなるので、土日だけの営業となるという。何とももったいない話である。従業員のサービスも良いし、地場産品を使った食事も美味しい。是非、通年営業できるような宿になってほしいものだと思う。(2006/10/07) INDEX / このページの先頭 |
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男鹿水族館がリニューアルオープンしたのが、2年前の2004年7月のこと。以来、一度も入館したことがなかったが、観光課勤務となってからは、さすがに行かないとまずいかなと思っていた。今回、夏休みで帰省した娘を連れていくという口実を設けて、念願の水族館に行ってみた。ここの目玉は、オスの北極熊「豪太」である。水族館に何故シロクマが?と思う向きもあろうが、水生動物として気持ちよさそうに泳いでいる姿をみると、まったく違和感は感じない。まだ、子どもだから一人?でも無邪気に遊びまわっているが、もうそろそろお年頃。早くお嫁さんを見つけてあげたいものだ。 (2006/08/19) INDEX / このページの先頭 |
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日本郵船所属の豪華客船「飛鳥U」が秋田港に寄港した。同社が企画する「ねぶた・竿燈まつり見学ツアー」のためだ。この旅行企画はここ10年ほど続けて行われているが、今回はこの3月に造船された新型客船「飛鳥U」の秋田初お目見えとなる。秋田県内は、ここ秋田港と男鹿市の船川港の2ヶ所に寄港したが、船川港は飛鳥Uが寄港するため、新たに浚渫工事を行わなければいけなかったほどの大型客船である。12階建てのビルに相当するというその大きさは、近くでみると迫ってくるような威圧感を感じる。今回のツアーは6泊7日の行程で30万円〜120万円のツアー代金だそうだが、果たして私にそんな優雅な船旅をできる日は来るのだろうか。(2006/08/05) INDEX / このページの先頭 |
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栗駒山から御駒岳、秣岳と向う縦走コースの途中にある展望岩頭は、栗駒山でも最高の眺望を誇るビュースポットである。そこから、、下を眺めると龍泉ガ原と呼ばれる高層湿原が見える。曲がりくねった一筋の川と無数に点在する池糖。ここの湿原は道が通じていないため、地上からは見ることができない。唯一見ることが出来る場所が、この縦走コースなのである。ここを見ていると、鳥になって湿原に舞い降りたいといつも思う。秋田県内でも最も心惹かれる場所である。栗駒山登山の詳細はこちらから。(2006/06/24) INDEX / このページの先頭 |
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平成16年に国の名勝に指定された「池田氏庭園」は、大仙市東部(旧仙北町)の田園地帯に位置し、4万2千uの広大な敷地を有する庭園である。池田氏は、明治時代中ごろから戦前まで代々高梨村長を務め、山形県の本間氏、宮城県の斉藤氏と並ぶ大地主として知られている。庭園は、明治29年六郷大地震で家屋が倒壊したのを契機に、耕地整理事業に合わせて屋敷地を拡張し、秋田市千秋公園を設計した長岡安平の協力を得て大正時代に完成したもの。庭園内には日本最大級の雪見灯篭や秋田県初の鉄筋コンクリート造りの洋館など見所も多い。現在もなお池田氏当主が居住しているため、6月と11月の各2日間だけの一般公開となっている。6月の公開時はカキツバタやコウホネが見ごろで多くの観光客を集めていた。しかし、旺盛を誇った当事の姿は今はなく、少々寂しい思いをした。洋館などの建物や庭園の修復作業が待たれるところである。(2006/06/11) INDEX / このページの先頭 |
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若葉萌ゆる新緑の季節は様々な色が山を彩る。これを春紅葉(はるもみじ)と呼ぶのだそうだ。秋田市郊外にある秋田市植物園は、園内の花桃や桜、ツツジなどの華やいだ暖色系の色に加え、後背の山に芽吹き始めた濃淡様々の緑が一体となって、まさに春紅葉と呼ぶにふさわしい風景だ。桜の季節は終わったが、次から次へと色々な花が咲き出し、木々の新緑も芽吹きだすこの季節は、秋田をもっとも美しく魅せてくれる季節である。(2006/05/14) INDEX / このページの先頭 |
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大型連休も後半に入った初日の5月3日、桜と菜の花が競演する大潟村の菜の花ロードへ行ってみた。いつもの年なら、桜の季節は終わっているはずなのに、今年は開花が1週間以上も遅れたことが幸いして、ちょうど菜の花と桜の見ごろが重なった。ピンクと黄色のコントラストが鮮やかで、まさに花街道と呼ぶにふさわしい場所だ。菜の花の脇には青いオオイヌノフグリも咲いていた。菜の花の栄養を吸い取っているせいか、随分と大きなオオイヌノフグリだった。(2006/05/03) INDEX / このページの先頭 |
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春になると、真っ先に駆けつけたくなる場所が男鹿半島だ。男鹿半島は、日本海に突き出た地理的形状からか、日本海を北上する対馬暖流の影響を受けやすく、秋田県で最も早く春がくる地域である。特に日本海に面した門前地区の山地は、キクザキイチゲや片栗、福寿草など、春の訪れを告げる「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」と呼ばれる花々で辺りが埋め尽くされる。それはまさに天然のお花畑だ。県内にお花畑と呼ばれる場所は数多いが、これほど密度濃く、色々な春の花が咲き誇る場所はそう多くはない。この素晴らしい植生をいつまでも大切にしたいものだ。 (2006/04/15) INDEX / このページの先頭 |
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自治大で政策課題(卒論のようなもの)を一緒にやったグループのメンバーが、3月4日に秋田県乳頭温泉郷の蟹場温泉に集結した。秋田市内は雪も消え、すっかり春の装いだが、ここ乳頭温泉はまだ2メートルを超える積雪だった。しかも翌5日は朝から雪が休みなく降りしきり、新たに10センチ以上の新雪が積もっていた。この温泉の露天風呂は宿から50メートルくらい離れた場所にある。宿から長靴を借りて、人の背丈をはるかに超えるほど高く積もった雪の壁の間を歩いていくと、瓢箪型をした露天風呂が見えてきた。雪の中、入る露天風呂は最高だ。混浴なので女性にはなかなか入りづらいかもしれないが、午後7時半から1時間は女性専用タイムになっているので、その時間にでも是非入ってもらいたい。せっかく蟹場まで来て、この露天に入らないのは、何とももったいない話だから。 (2006/03/05) INDEX / このページの先頭 |