表紙写真集(2003年)

秋田の風景 秋田の行事・祭り
・紅葉の太平山登山(秋田市)
・エネルギー事情今昔(秋田市)
・実りの秋(大潟村)
・鳥海山の高山植物(象潟町)
・払田の柵史跡公園(仙北町)
・生態系公園(大潟村)
・こでまりの花(秋田市)
・まんさくの花(秋田市)
・パンの時間だよー(秋田市)
・千秋公園の雪吊り(秋田市)
その他
・かわいい雛まつり
※写真をクリックすると大きな写真が見られます。
太平山の紅葉
紅葉の太平山登山
 この三連休は、秋田は11月とは思えない穏かな暖かい陽気に包まれた。その中日の日曜日、職場の上司に誘われて太平山に登ってみた。いつもは下から仰ぎ見るだけの山だが、実際登ってみると、その懐の深さ、自然の大きさに感動した。また、高さに応じて変化する樹容や紅葉もとても素晴らしかった。考えてみれば、同じ市内に、しかも住んでいる場所からほんの30分の場所に、1千メートル級の山があるというのはすごいことで、しかもここはかなり本格的な登山ができる山として、登山家にも親しまれている山なのである。このような秋田に残る自然を大切にしなければいけないと、山に登ってみて初めて実感した。今回は簡単なコースということで、一番手前にある前岳に登っただけだったが、私にはそれでもかなりきつい登山だった。でも、また登りたいと素直に思った。それだけ感動が大きかったということだ。ここには毎週のように登っている猛者も大勢いるという。それだけ素晴らしい山である。詳細レポートはこちらからどうぞ。
(2003/11/03)

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大森山から日本海を望む
エネルギー事情今昔
 秋田市郊外にある大森山。山頂にはNHKを始め民放各社のテレビ塔が建てられており、市内の各家庭にテレビ電波を送り続けている。また、中腹には市立動物園や、少年自然の家、老人憩いの家などが設置され、秋田市民の憩いの場ともなっている。この大森山、山頂まで車で行け、手軽に秋田市内を一望できるとあってか、格好のデートスポットとなっている。特に、晴れた日には日本海に沈む夕陽や、市内の夜景を眺めながら、肩寄せ合っているカップルがベンチを独占していて、目のやり場に困るほどだ。
 その大森山山頂から北西の日本海側に目を向けると、目の前に民間会社が設置する風力発電の風車が見え、さらに遠望すると東北電力の火力発電所の煙突が見える。まさに、今後のエネルギー事情を暗示するような風景だ。化石燃料である石油を燃やしてつくる電気から、自然の力を利用してつくる電気への転換がもうそこまで来ている。目の前の風景はそれを如実に表していると感じるのは、あながち穿った見方ではないのではないだろうか。(2003/10/05)
※写真撮影は9月23日。

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栗の実
実りの秋
 日一日ごとに秋の気配を増していく今日この頃。秋晴れのなか、秋を探しに、夫婦で大潟村の生態系公園に出掛けてみた。ここ生態系公園では、たわわに実った栗の実が口を開けて待っていた。栗の木の下では、栗拾いに興じる親子連れの姿も見られる。こちらも負けじと夫婦で落ちている栗の実を探すが、ほとんどが実が抜き取られたあとのイガばかりであった。栗の実にありつけることは出来なかったが、園内は赤く実った木の実があちらこちらで散見され、目を楽しませてくれた。紅葉にはまだ早いが、秋を満喫した一日であった。帰りは、大潟村の産直センターに寄って、沢山の野菜を抱え込んできた。やっぱり、秋は食欲の秋なのであった。
(2003/09/21)

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鳥海山奈曾渓谷
鳥海山の高山植物
 小雨が降る中、以前から誘われていたH氏らと鳥海山に登った。ここのところ平日は天気の良い日が続いていたのだが、なぜか土日になると天気が崩れる。高山植物は時期を待ってはくれないので、多少の雨は覚悟でこの日出掛けることにした。鳥海山に近づくと、うっすらとながらその全貌が見えてきた。この分なら何とか登れることだろう。早速、象潟口の5合目鉾立まで向かう。駐車場は県外ナンバーで一杯だった。この時期、山の花を求めてどこもこのような状況なのだという。登り始めてすぐのところにある鉾立展望台。ここからは切り立った断崖絶壁の奈曽渓谷が眼前に広がり、その先の鳥海山もはっきりと目にすることができる。また、目を転じれば、日本海から本荘由利地方の田園風景が一望できる絶好のロケーションにある。ふと脇に目を向けると、下向き加減に咲いていたクルマユリの花が目にとまった。周囲が青や緑ばかりの世界にあって、橙色のクルマユリが一層引き立って見えた。
 鳥海山の高山植物はこちらからどうぞ。
(2003/07/19)

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払田の柵跡
払田の柵史跡公園
 秋田県のほぼ中央に位置する仙北町。ここに今から1200年前に築城されたと推定される払田の柵(ほったのさく)跡がある。ここにはかつて中央政府の出先機関が置かれていたとされているが、当時は、お隣の岩手県や宮城県では奥州蝦夷の棟梁アテルイと坂上田村麻呂が死闘を繰り広げていた時期である。その戦争とこの柵(城)の築城がまったく無関係であったとは思えないのだが、歴史上の文献にまったく登場しない謎の史跡として、いまなお論議を呼んでいる。
 今は、綺麗に芝生が敷き詰められた史跡公園として整備されているが、芝生しかないだだっ広い空間は非常に心地よい。敷地内を散策し想像の翼を思いっきり広げて時空の旅をするもよし、何も考えずただ芝生に寝転がって日頃の仕事の忙しさから解放されるもよし、子どもたちとボール遊びに興じ楽しむもよし。今日は、芝生に寝転がってただただ青い空と白い雲を眺めていた。日常のあわただしさから解放され、気持ちがすーっと楽になることができた。また、ストレスを感じたら訪れてみよう。
(2003/07/06)

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生態系公園のスイレン
生態系公園(大潟村)
 6月12日に梅雨入りした秋田地方。平年並みだというが、ここのところ好天続きで雨量が少なかっただけに、農家にとっては恵みの雨となることだろう。先週の土日は京都出張のため休めなかったので2週間ぶりとなるこの休日。今にも雨が降り出しそうなどんよりとした天気だったが、妻と二人で大潟村の生態系公園に出掛けてみた。ここは温室もあり、熱帯地方の珍しい花々も咲いているので、一年中いつ行っても楽めるスポットなのだが、今の季節は戸外の植物たちが雨の滋養を十分に吸い取っているせいか、実に生き生きとして見える。公園の中央にある池には、スイレンの花が綺麗に咲いていた。また、スイレンの陰になって目立たぬ存在ながら、珍しいアサザという花などもあって目の保養になった。帰りは井川町の国花苑でバラの花を見てきたが、これは落花しているものもたくさんあって少し時期を失したような感じだった。
(2003/06/15)

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コデマリ
こでまりの花
 4月に職場が異動した。双子の娘たちが県外の大学に入学したため二人一緒に家を出た。夫婦二人だけで3LDKの賃貸アパートに住んでいるのはもったいないので、同じ市内にある私の実家に引っ越した。そこには私の両親と祖母の3人が住んでいる。めまぐるしく変わる環境に戸惑いながらも、最近少しずつ慣れてきた。季節はいつの間にか桜の時期を過ぎ、ツツジが咲きほころぶ季節となっている。今年はゆっくり花見をしている暇もなかったが、何も桜だけが花見ではない。これから夏にかけての季節は1年でもっとも色々な花が咲きほころぶ。よくみると、家の近くに「こでまり」の花が咲いていた。まだ咲き始めだが、つぼみが混じったくらいの方が綺麗にみえる。
(2003/05/18)

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まんさくの花
まんさくの花
  自宅から職場までは、ほぼ2キロの道のりだが、途中、泉地区から保戸野地区にかけて、ハミングロードと名付けられた遊歩道が整備されている。徒歩で通勤する私には、この遊歩道に咲く四季折々の花を眺めるのが毎日の楽しみなのだが、さすがに冬の間は雪に覆われ白一色となってしまう。それが、3月に入って、真っ先に綺麗な花をみせてくれたのがこの「まんさく」である。月曜日の3月3日にはすでに咲いていたが、その後の寒の戻りによる降雪で、花も縮こまって萎んだようになっていた。やっと遊歩道の雪も融け、こうして写真を撮ることができた。
 「まんさく」は、春先に真っ先に花を付けることから「まず咲く」という意味で名付けられたという説と、枝にあふれるように花を付ける風情が「豊年満作」のようだとして名付けられたという二説がある。私は前者の説を取りたいが、こちらの写真をみると後者の説もうなづける。
(2003/03/08)

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かわいい雛まつり
かわいい雛まつり
 がやがや広場でもおなじみのOBAKOさんから、「お雛さまを飾ったから見に来て」とのお誘いを受けた。せっかくの機会なので、お言葉に甘えて妻と行ってみることにした。全国各地から集めたという雛人形の数々。とても一部屋では納まりきらず、玄関から階段、御主人の仕事部屋と、家中に可愛らしいお雛さまがあふれていた。写真に撮ったのは、OBAKOさんの仕事部屋を占領するように、綺麗に段飾りされたお雛さまたち。様々な形や大きさの雛人形もとても可愛いらしい表情を見せてくれるが、手前に飾られたミニチュアの箪笥やかんざし、櫛などもおしゃれでとてもいい。OBAKOさんが、雛人形を買い集めるようになったきっかけは、新婚旅行先で見掛けた素朴な木でできたお雛さまだったという。それからはご自分ではもちろん、御主人が出張するたびに雛人形を買ってきてもらうとのこと。もう100種類以上になるという。ご自身でも人雛形を作られているのだが、もう家には飾る場所がないと嘆いていた。
(2003/02/23)

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パンの時間だよー
パンの時間だよー(秋田市)
 秋田市内を流れる旭川の我が家からほど近い場所に白鳥の飛来地があるという話を聞いて、晴れ間が広がるこの日妻と二人でカメラ片手に白鳥見物に出掛けてみた。孫娘とおぼしき小さな子ども連れのおじいさんが、食パンが3斤入ったスーパーの袋を抱えて川の土手を歩いていく。そこには残念ながら白鳥は居なかったが、女の子の「鳥さ〜ん、パンの時間だよー」と叫ぶ声に、川面にゆらゆらと浮かんでいたカモたちが、一斉に声のする方向に隊列をなして泳いできた。そのしぐさが何とも言えず微笑ましくて、思わずシャッターを切った。
(2003/01/19)

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千秋公園の雪吊り
千秋公園の雪吊り
 正月休みも今日が最後。寒波襲来で大雪の予報だったが、今日の秋田市は真冬日で猛吹雪のときもあったが、時おり青空も覗かせる天気だった。どんなに吹雪きの日でも太陽が顔を出すと真白な雪面に太陽が映えて、眩いばかり風景になる。それが雪国の人の心をウキウキとさせてくれる。今日の千秋公園は初詣客もすっかり一段落し、またいつもの冬の静けさに戻っていた。二の丸広場も一面雪野原で、植木にデコレーションされた雪吊りが回りの雪とコントラストをなしていた。
(2003/01/05)

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