古都鎌倉を歩く

(平成14年1月19日)

散歩1(北鎌倉駅〜円覚寺〜東慶寺)
散歩2(浄智寺〜鶴岡八幡宮〜頼朝の墓)
散歩3(鎌倉宮〜瑞泉寺〜国宝館〜牡丹庭園〜鎌倉駅)
瑞泉寺本堂

 頼朝の墓に立ち寄り、大塔宮を祀った鎌倉宮を通り過ぎると、まもなく花の寺で有名な瑞泉寺に辿り着く。今回の鎌倉は、実はこの瑞泉寺が目的であった。「今の季節に鎌倉に行っても面白くないだろう」というボクに、妻は瑞泉寺なら花が咲いているという。梅もそろそろ咲き始める頃だともいう。その言を信じてここまで来たのだ。
 瑞泉寺は無窓疎石の開山で、特に疎石作庭の庭園は国の名勝に指定されており、四季折々に咲き乱れる花の数々で、花の寺と称される。この日は、梅にはまだ早かったが、山茶花が綺麗に咲いていた。 


瑞泉寺の冬桜(天然記念物)

 瑞泉寺の庭園内にある冬桜。天然記念物に指定されているそうで、何気なく通り過ぎてしまうと気が付かないほど可憐な花を咲かせていた。春に咲く豪華絢爛なソメイヨシノもいいが、ひっそりと人に気づかれずに咲く冬桜もまたいい。 


瑞泉寺の山茶花

 同じく、瑞泉寺の庭園内に咲く山茶花の花。椿にとても良く似ているが、椿と違い、一枚一枚花びらを落としていくのだという。こちらは今が盛りで、庭園内に彩りを添えていた。 


鶴岡八幡宮前の白梅

 花の寺・瑞泉寺の梅はまだ早かったが、鶴岡八幡宮の白梅は今が満開だった。梅は匂い立つ香りの花である。一木だけの単独の梅の木だったが、とても見事な梅の花だった。 


牡丹庭園の冬牡丹

 鶴岡八幡宮の前にある「ぼたん庭園」は、冬ぼたん祭りの真っ最中で、色とりどりのぼたんが、まさに百花繚乱のあでやかさで、見る人を迎えてくれた。園内をリスが駆け回るという、なかなか洒落た演出も見せてくれただが、あれは演出ではなく、偶然の産物だったのかもしれない。
 今回の鎌倉の旅は、10時から3時まで歩き詰めの強行軍で、帰りの電車ではさすがに疲れてウトウトとまどろみながら、東京駅に向かった。名所・旧跡を訪ね、花を愛でながら散歩する。ボクにとって、もっともいい健康法である。 


散歩1(北鎌倉駅〜円覚寺〜東慶寺)
散歩2(浄智寺〜鶴岡八幡宮〜頼朝の墓)
散歩3(鎌倉宮〜瑞泉寺〜国宝館〜牡丹庭園〜鎌倉駅)

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